1. 結論:足りる。でも「ギリギリ足りる」が正しい
Amazonで6,990円で購入してから3ヶ月。MacBook Pro 14インチ(M2 Max)をメインに、このAnker Prime Charger 100Wを使い続けてきました。
先に結論を言うと、ノートPC1台運用なら「足りる」です。でも、正確には「ギリギリ足りる」というのが正直なところ。
Apple純正の96W充電器とほぼ同じ充電速度で、サイズは約45%小さい。プラグも折りたたみ式で、カバンに放り込んでもかさばらない。この2点だけで、僕は買って後悔していません。
でも、3ヶ月使って分かった「落とし穴」もあります。
それは、複数デバイスを同時に充電すると、思ったより電力が分散されてしまうこと。そして、高負荷時の発熱がかなり気になること。この2点を許容できるかどうかが、購入の判断基準になります。
2. MacBook Pro 14インチで充電してみた。速度は純正と変わらない
初めてこの充電器でMacBook Pro 14インチ(M2 Max)を充電したとき、正直「本当に100Wも出てるの?」と疑いました。だって、こんなに小さいんですよ。
手のひらサイズ。重さは168g。Apple純正の96W充電器が280gなので、約40%軽い。
でも、充電してみて驚きました。
バッテリー0%から30分で約50%まで回復。これ、Apple純正とほぼ同じ速度です。Macworldというレビューサイトが「MacBook Air M3を急速充電したときだけ非常に温かくなった」と報告していましたが、僕のMacBook Pro 14インチでは、充電中に手で触って「あ、温かいな」と感じる程度。許容範囲でした。
ただし、ここで重要な発見がありました。
100Wの充電速度を維持するには、上部のUSB-Cポート(USB-Aポートから最も遠い位置)を使う必要がある、ということです。
間違えて下部のUSB-Cポートに挿してしまったとき、充電速度が明らかに遅くなりました。システム情報を確認したら、約70W程度しか入力されていない。上部ポートに挿し直したら、即座に100W近くまで上がりました。
これ、説明書には小さく書いてあるんですが、普通に見落としますよね。僕は1週間くらい気づかずに下部ポートを使っていて、「なんか遅いな」と思ってました。
3. iPhoneとMacBookを同時充電したら、予想外のことが起きた
このAnker Prime Chargerの魅力は、USB-C 2ポート+USB-A 1ポートの合計3ポート構成。「これで全部同時に充電できる!」と期待してました。
ある日、MacBook Pro 14インチ、iPhone 15 Pro、AirPods Pro 2の3台を同時に接続したんです。
結果、MacBookの充電が止まりました。
正確には「止まった」というより、「ほとんど充電されない状態」になった。システム情報を見たら、入力電力が約30Wまで落ちていて、MacBookが消費する電力とほぼ同じ。つまり、バッテリーがほとんど増えない状態です。
TechRadarのレビューが「Samsung Galaxy Z Flip 4とPS5コントローラー2台を同時充電したとき、0%から100%まで1時間半かかった」と報告していましたが、これは単体のスマホ充電の話。MacBookのような高出力デバイスを含めると、話は別です。
Ankerの公式仕様を確認したら、理由が分かりました。
複数ポート使用時の電力配分:
- USB-C 1ポート+USB-C 1ポート:100W(自動分配)
- USB-C 1ポート+USB-A 1ポート:100W(自動分配)
- USB-C 2ポート+USB-A 1ポート:合計100W(自動分配)
つまり、3ポート全部使うと、合計100Wを3台で分け合うことになる。MacBookが優先されるとはいえ、30〜40W程度しか割り当てられない計算です。
結論:MacBook Pro 14インチを充電しながら他のデバイスも同時充電したいなら、素直にMacBookだけ充電してから、他のデバイスを充電する方が効率的です。
4. Apple純正96W充電器と並べてみた。この差は大きい
僕は比較のために、Apple純正の96W充電器も手元に残しています。3ヶ月間、両方を使い分けてきた結果、明確な「住み分け」が見えてきました。
自宅ではApple純正、外出・出張ではAnker Prime Chargerという使い分けです。
なぜか。
サイズと重量の差が、想像以上に大きいからです。
Digital Camera Worldのレビュアーが「このサイズは啓示的(revelatory)。信じられないほど軽く、ポケットに簡単に滑り込ませることができる」と表現していましたが、本当にその通り。
MacBook Pro 14インチのケースに、Apple純正充電器を入れると、ケースがパンパンになる。でも、Anker Prime Chargerなら、ケースの隙間にスッと収まる。この差は、週1回の出張を繰り返していると、本当に効いてきます。
ある日、新幹線の車内でMacBookを充電しようとしたとき、Apple純正充電器だと隣の席の人の肘が当たって充電器が外れそうになりました。でも、Anker Prime Chargerは「プラグが落ちづらい設計」(Anker公式)を採用していて、重心位置の調整とプラグ本体の厚みで摩擦力を上げているそうです。実際、新幹線の揺れでも外れませんでした。
ただし、充電速度そのものは、Apple純正もAnker Prime Chargerもほぼ同じです。Jussi Roineというブロガーが「Apple純正は96W定格で、約1時間で100%まで充電できると感じていた。Ankerも同様に速い」と報告していましたが、僕も全く同じ印象を持ちました。
5. 発熱問題。これは正直、気になった
3ヶ月使って、唯一「これは改善してほしい」と思ったのが、発熱です。
MacBook Pro 14インチを急速充電しているとき、充電器本体がかなり熱くなります。触ると「熱っ!」と思わず手を引っ込めるレベル。火傷するほどではないですが、「大丈夫かな?」と不安になる温度です。
Ankerは「ActiveShield 2.0」という安全機能を搭載していて、「1日あたり3百万回温度を監視している」(Anker公式)と謳っています。実際、過熱で充電が止まったことは一度もありません。
でも、心理的には気になります。
特に、夏場にカバンの中で充電していたとき、カバンを開けたら充電器が熱々になっていて、「これ、大丈夫?」と思いました。周囲のケーブルや書類に熱が伝わっていないか、毎回確認するようになってしまいました。
Digital Camera Worldのレビューが「GaN技術により、より小さくコンパクトな設計で熱が少ない」と評価していましたが、それでもMacBook Pro 14インチのような高出力デバイスを充電すると、それなりに熱くなります。
僕の結論:発熱は「許容範囲内だが、気になる人は気になる」レベル。安全機能は信頼できるので、実用上の問題はないと思います。でも、心理的な不安は残ります。
6. 旅行・出張での使い勝手。これは文句なし
3ヶ月の間に、3回の出張と1回の国内旅行がありました。このAnker Prime Chargerを持って行って、本当に助かりました。
一番感動したのが、ホテルでの充電です。
ビジネスホテルのデスクには、大抵コンセントが1つか2つしかない。MacBookとiPhoneを同時に充電したいけど、Apple純正充電器だと2つのコンセントを占有してしまう。
でも、Anker Prime Chargerなら、USB-C 2ポートあるので、MacBook(100W)とiPhone(約20W)を同時に充電できる。しかも、コンセントは1つで済む。
朝起きたとき、両方とも満充電になっていて、一日の活動に支障がない。この体験は、Jussi Roineのブログでも全く同じことが書かれていて、「ホテルのデスクで、MacBook Pro、iPhone、AirPodsを同時充電。朝起きた時には全てのデバイスがフル充電状態」と報告されています。
ただし、注意点が1つあります。
MacBookを100Wで充電しながらiPhoneも充電したい場合、iPhoneは下部のUSB-Cポートかusb-Aポートに挿す必要があります。上部のUSB-Cポート2つを使うと、電力が分散されてMacBookの充電速度が落ちます。
僕は最初、これを知らずに上部USB-C 2つを使っていて、MacBookの充電が遅くて困りました。Ankerのサポートに問い合わせて、初めてこの仕様を知りました。
7. UGreen Nexode Pro 100Wと悩んだ結果
購入前に、UGreen Nexode Pro 100W 3-Port GaN Fast Chargerと悩みました。
価格はUGreenの方が約2,000円安い(Amazonで約5,000円)。スペックもほぼ同じ。でも、最終的にAnkerを選んだ理由は、「信頼性」です。
Ankerは世界No.1モバイル充電ブランド(Anker公式)で、僕も過去にAnker製品を何度も使ってきました。一度も故障したことがない。この実績は大きいです。
TechRadarのレビューも、UGreen Nexode Proと比較して「Ankerの方がコンパクトで、両方のUSB-Cポートが100Wまで対応している」と指摘していました。UGreenは「1つのUSB-Cポートしか100Wまで対応していない」らしいです。
実際に3ヶ月使ってみて、Ankerを選んで正解だったと思っています。
充電速度、コンパクトさ、プラグの落ちにくさ、すべてが期待通りでした。唯一の不満は発熱だけですが、これは100W級の充電器ならどれも同じだと思います。
8. 6,990円は高いか? 純正充電器からの解放と考えれば納得
Amazonで6,990円(Anker公式ストアは8,990円)。
正直、最初は「充電器に7,000円?」と思いました。でも、3ヶ月使ってみて、「MacBook純正充電器からの解放」と考えれば、十分納得できる価格だと感じています。
Apple純正の96W充電器は、Appleストアで単体販売していません(MacBookに付属)。でも、仮に購入できたとしても、おそらく7,000円以上はするでしょう。
それと比較して、Anker Prime Chargerは:
- 約45%小型
- 約40%軽量
- 折りたたみ式プラグ
- 3ポート搭載(純正は1ポート)
- 2年保証(Anker公式購入なら+6ヶ月延長可能)
この差を考えれば、6,990円は決して高くないと思います。
実際、家電の教科書というブログが「1日あたりのコスト計算(2年使用想定)」を行っていて、「6,990円 ÷ 730日 = 約9.6円/日」と算出しています。さらに「一般的な充電器3個を個別購入した場合の総額(約15,000円)と比較すると、約53%のコスト削減」とも指摘されています。
僕の場合、週1回の出張で使っているので、年間約50回使います。2年で100回。1回あたり約70円。この計算なら、全く高くないと感じます。
9. MacBook Pro 16インチには不向き。これだけは注意
ここまで良いことばかり書いてきましたが、重要な注意点があります。
MacBook Pro 16インチ(M3 Pro/Max)には、この充電器は不向きです。
なぜなら、MacBook Pro 16インチは急速充電に140Wが必要だからです。100Wでも充電はできますが、急速充電の恩恵を受けられません。Macworldのレビューでも「16インチProは140W充電器が急速充電に必要。この充電器でも大丈夫だが、最速充電には向かない」と明記されています。
対応機種:
- MacBook Air(全モデル):問題なし
- MacBook Pro 13インチ:問題なし
- MacBook Pro 14インチ:問題なし
- MacBook Pro 16インチ:充電可能だが、急速充電には不向き
僕はMacBook Pro 14インチユーザーなので問題ありませんでしたが、16インチユーザーの方は、素直にAnker Prime 160W Chargerを検討した方がいいと思います(約16,990円)。
10. 最終結論:ノートPC1台運用なら「買い」。複数台同時充電なら「見送り」
3ヶ月使い倒した結論として、このAnker Prime Charger 100Wに80点をつけます。
100点にならなかった理由は、発熱が気になること、複数台同時充電時の電力配分が思ったより厳しいこと、この2点です。
でも、ノートPC1台運用という観点で言えば、間違いなく「買い」です。Apple純正充電器から解放される喜びは、想像以上でした。
こんな人には全力でお勧めします:
- MacBook Air、MacBook Pro 13/14インチユーザー
- 出張や旅行が多い
- カバンの荷物を少しでも軽くしたい
- MacBookをメインに充電し、たまにスマホも充電したい
- Apple純正充電器の大きさに不満がある
逆に、こんな人にはお勧めしません:
- MacBook Pro 16インチユーザー(140W充電器を検討すべき)
- MacBook、iPad、iPhone、AirPodsを同時に急速充電したい(160W以上の充電器を検討すべき)
- 発熱が少しでも気になる(純正充電器の方が発熱は少ない)
- 自宅でしか使わない(サイズのメリットを享受できない)
僕自身、このAnker Prime Chargerを買って後悔はしていません。でも、「完璧な充電器」ではないことも理解しています。
あなたの使い方は、「ノートPC1台運用」ですか? それとも「複数台同時充電」ですか?
前者なら、間違いなく買いです。後者なら、もう少し上のクラスの充電器を検討した方がいいでしょう。