なにかと批判を受けている楽天UN-Limitだけど、実際に契約して半年たった。
世間的な評判では結構色々と悪く言われていたりもするけど、それは使い方次第ってところが率直なところ。
ぶっちゃけ悪いとこも多々あるんだけど、結論としては1年間無料なんだから、とりあえず楽天回線エリア内なら申し込んでおけというありきたりな内容になってしまった。
メイン回線として使うには正直不安があるけど、サブ回線としてデータ通信だけで使ってのなら全然アリ。
特に楽天回線エリアに住んでいるのなら、データ容量無制限なので、こんな美味しい話はない。
ただ、それ以外の地域の人は少し厳しい部分もあるので、そのへんも含めて今回は楽天UN-Limitの現状を余すところなく正直に伝えていこうと思う。
楽天UN-Limitを半年使ってみた感想
細かい話は抜きにして、実際に楽天UN-Limitを半年使ってみての率直な感想をいきなり述べたいと思う。
悪かった点
楽天回線エリアでもパートナー回線エリアにばかり繋がる
SMS認証したのに、再度認証を求められる
通話品質は微妙
楽天回線エリアでもパートナー回線エリアにばかり繋がる
私の住んでいる地域は埼玉県で、さいたま市からはほんの少し外れている。なので、ギリギリ楽天回線エリア内ではなく、パートナー回線エリア(au)だ。
1キロくらい先が楽天回線エリアなのでなんとも歯がゆい思いをしている。
使っているスマホは、楽天UN-Limitの対応端末ではないので、楽天の通話アプリである楽天Linkを使うには、楽天回線エリア内に行ってSMS認証を受けなければならない。
なんともクソみたいな仕様でめんどくさいのだが、そう言われたら仕方ないので、さいたま市内(大宮駅近く)まで行って認証作業をしてきた。
その日は案外早くに楽天回線エリアにつながったのたが、最近になって楽天回線エリアに入っても、パートナーエリアばかりにつながる。
コロナの影響で東京方面まで出るのは嫌なので、さいたま市内を車で周りながら電波状況を調べてたんだけど、大宮駅にほど近い場所でも楽天回線につながらないこともしばしば。
個人的には時期が進むにつれて楽天回線エリアも安定してくると思っていたのだが、なんだか半年前より悪くなっていると思うのは気のせいだろうか?
東京に住む知人に聞いたところ、都内では比較的安定してつながっているとのことなので、おそらく東京や大阪などの大都市圏を外れていくと、まだまだ不安定なのだろう。
こればかりはもう楽天さんに頑張って頂くしかない。
SMS認証したのに、再度認証を求められる
先ほど言ったが、自宅がパートナー回線エリアで楽天UN-Limitの対応端末じゃないために、わざわざ楽天回線エリア内に行って認証をしてきたのだが、なぜかアプリのアップデートをしたら再度認証を求められることになった。
アップデートのたびにこんな仕様じゃたまったもんじゃないので、楽天のサポートに連絡したところ、「申し訳ないけど再度認証してくれ」の一点張りでどうしようもなかった。
仕方ないので、さいたま市方面まで出向いて再度認証をしようとしたんだけど、さいたま市内に行っても、全然つながらない。
確実に楽天回線エリア内なのだが、いつまで経ってもパートナー回線エリアなので、もう諦めて帰宅した。
なので、現在は楽天Linkアプリは使えない状況だ。
まあ、サブ回線として使っているだけなので使えなくても別にいいんだけど、これをメイン回線に使っている人は素直に対応端末を購入したほうが懸命だろう。
なんにせよ、楽天回線エリアにいかないと認証できないという超めんどくさい仕様は早いところなんとかして欲しい。
通話品質は微妙
無料通話をおこなうには、楽天Linkという専用の通話アプリを使うのだが、実際に通話品質を試したところ、普通に話せるときもあれば、やたらノイズがひどいときもあった。
楽天Linkアプリ自体が電話回線を使っているわけではないので、データ通信状況によっても変わってくるのだろう。
別に使えないってほどではないけど、電話回線のようにクリアに通話できるかといえば微妙。
LINEと同じような感じと思ってもらえればいいと思う。技術的にはLINEよりも上なんだけどね。
正直なところ、ビジネス以外だとほとんどの人はLINEを使っていると思うので、ビジネス用途以外なら別に通話はそんな必要ないかなとも思っている。これはもう個人の使い方次第だけど。
ちなみに、通話料はかかるけど、普通に電話回線を使った通話も可能ですよ。
良かった点
パートナー回線エリアでも速い
1年間無料
パートナー回線エリアでも速い
楽天回線エリア外だとパートナー回線エリア(au)につながるんだけど、パートナー回線エリアでも十分に速い。
混雑時でも10Mbps以上は普通に出ていたし、混雑時じゃなければ60Mbpsくらい出る。
auの回線を借りているので、まあキャリアと遜色なく速度は出てくれる。
ただし、パートナー回線エリアだとデータ通信の容量が最大5GBとなる。外で動画とかをガンガン観なければなんとなると思うけど、やはり少し心もとない。
だがしかし、5GBを超えて速度制限をされても最大1Mbpsで通信が可能だ。って、あれ?これって前は3Mbpsじゃなかったっけ?いつの間にか減っている気が...
最大1Mbpsなんでそれよりも実際は遅いだろう。まあ、動画観るのは厳しいけど、ネット閲覧くらいならなんとかできるレベルかな。
パートナー回線でも速さは問題ないけど、やっぱ容量は少ないので、早いところ楽天回線エリアを拡大してもらいたいところだね。
1年間無料
月額2980円でも相当安いのだが、それが1年間無料という大盤振る舞いなキャンペーンをおこなっている(2020年12月現在)
もちろん、これは契約者を増やす狙いが目的なんだろうけど、個人的に思うのは、まだ楽天回線エリアが不安定だから無料にして実験しているという面も大きいだろう。
お客さんも無料だから仕方ないかという人が多いと思うので、クレームの数を減らす目的もあると思う。
まあ、いろいろな理由はあるんだろうけど、1年間無料なら契約しないのは損だ。
もう一度言おう、契約しないのは損だ(笑)
別にメイン回線で使えと言っているのではなく、サブ回線として持っておくのになんのデメリットもない。
俺の周りにも、タダなんだから契約すれば?とすすめているのだが、なぜかみんな契約しない。
何度も言うけど、タダなんだよ?
1年間使ってみていらなければ解約すればいいだけ。しかも解約料も必要ない。申し込まない理由はないよね。
特に首都圏に住んでいて楽天回線エリア内の人なら、データ回線SIMとしてバリバリ使える。ほかにモバイルWi-Fiなんていらなくなる。
別に楽天の回し者じゃないけど、タダのうちに申し込んだほうがいいと思うよ。
iPhoneならeSIMで申し込めばデータ回線としてすっげー役立つから。
もし契約しても使い方がわからないなんて場合は、質問してくれれば何でも答えるのでお気軽に。
*ここまでプッシュしておいて申し訳ないが、楽天回線エリアでもパートナー回線エリアでもない地域もあるので、対応エリアは下記から確認しておいてくれ。
楽天回線エリアとパートナー回線エリア
いちばん重要なのは自分の地域が楽天回線エリア内かどうかってとこだよね。
以下の赤いところが楽天回線エリアで、ピンクの部分がパートナー回線エリアになる。
見ての通り、楽天回線エリアは東京、名古屋、大阪あたりの都市部に限られている。
ぶっちゃけ少ない。総務省に怒られるのも仕方ないレベルだ。
パートナー回線エリアも全国をカバーしているわけではないので、契約してもつながらないという自体もあり得る。
ただし、楽天回線エリア内に住んでいるのであれば、固定回線としても使えるレベルなので、これほどお得なことはない。
さっきタダなんだから契約しろとまくし立てたが、楽天回線エリア内に住んでいるのであれば契約して試して欲しい。俺が速度計測をしたときは50Mbpsくらいは普通に出ていた。
もし楽天回線エリアが全国に拡大するのであれば、月額2980円でデータ使い放題なら覇権を握れるであろう。もちろん契約者が増えれば増えるだけ回線は重くなるだろうが。
ソフトバンクが携帯事業に参入してきたときは、不安定で使い物にならねーと酷評されていたが、今は普通に使えるようになっている。
そういうふうに楽天UN-Limitもなってほしい。道のりはとんでもなく険しいだろうが...
楽天UN-Limitを契約する上での注意点
楽天UN-Limitの対応周波数は、Band3とBand18だ。Band3が楽天回線、Band18がパートナー回線(au)となる。
この2つのBandに対応したスマホじゃないと使うことはできない。
あまり詳しくない人はBandと言われてもよくわからないかもしれないけど、各携帯会社によって対応している周波数が違うのと、スマホによって対応する周波数帯も違うのだ。
楽天UN-Limitが対応端末として販売しているものはもちろんこの周波数帯に対応しているので問題ない。
もしSIMフリー端末や、今使っているスマホがこの2つの周波数帯に対応しているのかどうかは、メーカーのサイトなどで確認する必要がある。
また、楽天UN-Limitの周波数帯に対応していても、楽天UN-Limitが認めている対応端末以外の場合は、楽天Linkという通話アプリを使い場合に楽天回線エリアでのSMS認証が必要になるので要注意。
ちなみに、iPhoneはどちらのBandも対応しているので問題ないのだが、iPhoneは楽天UN-Limitの公式見解では対応外製品となっている。でも使えるよ。
楽天UN-Limitは月額2980円だけど今なら1年間無料
楽天UN-Limitは月額2980円のプランのみなので非常にシンプルでわかりやすい。
- 月額2980円
- 楽天回線エリアならデータ通信無制限(パートナー回線は最大5GB)
- 楽天Linkアプリなら国内通話かけ放題
通常は月額2980円だが、先着300万名は1年間無料になる。この先着300万名がいつ頃に到達するのか、もしくは超えてもこのキャンペーンは継続するのかわからないけど、とりあえず無料なので、楽天回線エリアの人は早めに申し込んでおいたほうが良い。
また、通常3300円の事務手数料がかかるが、今申し込めば楽天ポイントとして3300ポイント還元されるので、実質無料だ。
さらに、オンラインで申し込めば3000ポイントもらえる。
ここまでしているので、楽天は大幅な赤字に陥ってしまったが、利用者としては素直に嬉しい。
別に楽天が好きなわけでもないけど、庶民のために頑張ってほしい。
楽天回線エリア内ならとりあえず申し込んでおこう
最初に述べたように、楽天UN-Limitの悪い点も多々あるのだが、楽天回線エリアに住んでいるのであれば、申し込まない理由はない。
ただし、現状メイン回線で使っていくにはまだ不安定なので、あくまでサブ回線かデータ専用SIMとしての使い方をオススメする。
特にiPhoneを使っている人はeSIMも使えるので、データ通信を楽天回線で運用すれば、メイン回線の通信量を大幅に抑えることも可能だ。
1年間無料のうちに乗っておけ、このビッグウェーブに!!
ー完ー