1. 結論:EarFun Air Pro 4は「Ankerキラー」になれるか?
Amazonで9,990円のEarFun Air Pro 4を買って、手持ちのAnker Liberty 4 NCと2ヶ月使い比べてみました。
先に結論を言うと、EarFun Air Pro 4は「思った以上にすごい」です。でも、Ankerを完全に超えたかと聞かれると、「分野によっては互角、でも一長一短」というのが正直な感想です。
僕はもともとAnker信者でした。Liberty 4 NCを愛用していて、「同価格帯で勝てるイヤホンなんてないだろう」と思っていました。でも、CNETのエディターズチョイスに選ばれていたり、海外で「たったの90ドルで機能面では完璧」と絶賛されているのを見て、試しに買ってみました。
結果、予想外に良くて驚きました。特に音質とコーデック対応。でも、ANC性能ではLiberty 4 NCの方が上でした。操作性も一長一短。
この2ヶ月で分かったこと。「EarFunかAnkerか」ではなく、「あなたが何を優先するか」で決まります。
2. 地下鉄で聴き比べてみた。ANC性能はLiberty 4 NCの勝ち
初めて両方を地下鉄で聴き比べたとき、はっきりと差を感じました。
東京メトロ日比谷線、朝8時の混雑時。まずEarFun Air Pro 4を装着してANCをオンにすると、電車の低音がかなり減衰します。「お、これはいいな」と思いました。
でも、次にLiberty 4 NCに切り替えると、明らかに静かになりました。
「あれ、全然違うぞ?」
EarFun Air Pro 4は、電車の低音を「かなり減らす」。でも、Liberty 4 NCは「ほぼ消す」。この差は、実際に使ってみると大きいです。海外レビューでも「純粋なノイズキャンセリング力ではAnkerが上」と評価されていましたが、体感でもそれが分かります。
ただし、面白い発見がありました。
EarFun Air Pro 4は、装着感が良いので、「密閉感」が高い。イヤーチップが5サイズ付属していて、僕は右耳M、左耳Sという組み合わせが最適でした。この密閉感のおかげで、ANC性能の差がある程度相殺されます。
実際、同じ条件で妻に試してもらったところ、「EarFunの方が静か」と言いました。理由は、妻の耳にはLiberty 4 NCのイヤーチップがフィットせず、隙間から音が入ってくるから。これは重要な発見でした。ANC性能は、イヤホン単体の性能だけじゃなく、「あなたの耳に合うか」で決まる。
結論:純粋なANC性能はLiberty 4 NCが上。でも、装着感でEarFunがカバーしている。人によっては、EarFunの方が静かに感じるかもしれません。
3. 音質の差。これは完全に「好み」と「デバイス」で決まる
次に、音質を比較してみました。
ここで重要な発見がありました。EarFun Air Pro 4の音質は、「どのデバイスで聴くか」で劇的に変わります。
iPhone(AAC接続)で聴いた場合:
- EarFun Air Pro 4:低音が強めだが、少しこもる
- Liberty 4 NC:バランスが良く、クリア
この時点では、「やっぱりAnkerの方が上だな」と思いました。
でも、次にGalaxy S23(LDAC接続)で聴いてみると、世界が変わりました。
EarFun Air Pro 4の音質が、別次元になった。
音の解像度が圧倒的に向上して、楽器の細かいニュアンスまで聞こえる。ボーカルの息遣い、シンバルの余韻、ベースの振動。すべてが鮮明になりました。
「これ、同じイヤホン?」と思わず声が出ました。
Liberty 4 NCもLDACに対応していますが、変化はそこまで大きくありません。これは、EarFun Air Pro 4が「aptX Lossless」にも対応している影響だと思います。Qualcomm QCC3091チップ搭載で、96kHz/24bitのロスレス伝送が可能。これはAnkerにはない機能です。
海外のオーディオレビューでも「この価格で、サウンドステージがこれほど広く豊かに聞こえることは興奮する」と評価されていましたが、これはLDAC接続の話だと思います。
僕はiPhoneメインなので、普段はaptX Losslessの恩恵を受けられません。これが、EarFun Air Pro 4の最大の弱点です。iPhoneユーザーには、Liberty 4 NCの方がお勧めです。
でも、Androidユーザーなら、間違いなくEarFun Air Pro 4の方が音質は上です。
4. 操作性の違い。反応速度が決定的に違う
どちらもタップ操作ですが、反応速度が違います。
Liberty 4 NC:タップ→即座に反応 EarFun Air Pro 4:タップ→約0.3秒のラグ
この0.3秒が、思った以上にストレスです。
最初の1ヶ月は「慣れるだろう」と思っていましたが、2ヶ月経っても慣れませんでした。曲をスキップしたいとき、「タップしたのに反応しない→もう一度タップ→2曲スキップしてしまう」ということが何度もありました。
特に困ったのが、イヤホンを耳の中で調整するとき。デフォルト設定では、シングルタップで音量が変わるんです。耳の中で位置を直すたびに音量が変わって、本当に煩わしかった。
ただし、EarFun Air Pro 4には救いがあります。EarFun Audioアプリで、操作を完全にカスタマイズできます。
僕は、シングルタップを「無効」に設定しました。これで、誤操作はかなり減りました。操作のカスタマイズ性では、EarFunの方が圧倒的に自由度が高いです。
結論:操作性は、カスタマイズ性ではEarFunが上。でも、反応速度はAnkerが上。反応速度を優先するなら、Anker一択です。
5. バッテリー52時間 vs 50時間。誤差レベル
EarFun Air Pro 4:イヤホン単体11時間、ケース込み52時間(ANC OFF時) Liberty 4 NC:イヤホン単体10時間、ケース込み50時間(ANC OFF時)
実測でも、ほとんど差はありませんでした。
どちらも、週1回の充電で十分です。月曜日の朝に満充電にして、毎日往復2時間の通勤で使っても、金曜日の夜まで持ちます。
この価格帯でバッテリー50時間超えは、本当にすごい。EarFunもAnkerも、バッテリー技術では他社を圧倒しています。
ただし、面白い発見がありました。
EarFun Air Pro 4は、LDAC接続時のバッテリー消費が激しい。LDAC ONでANC ONだと、実測で約6時間しか持ちませんでした。公称値通りです。Liberty 4 NCは、どのコーデックでもバッテリー持ちはほぼ同じです。
高音質を求めるなら、EarFun Air Pro 4のバッテリー持ちは短くなる。これは覚悟が必要です。
6. アプリの使い勝手。Soundcoreアプリが圧勝
ここは、Ankerの圧勝です。
Soundcoreアプリは、本当に使いやすい。シンプルで、直感的で、すべてが分かりやすい。
EarFun Audioアプリは、機能は豊富ですが、UI/UXが洗練されていません。
例えば、EQプリセット。EarFun Air Pro 4には30個のプリセットがあります。でも、プリセットの名前が「Hits」「Lounge」「Studio」など、抽象的すぎて何が何だか分かりません。実際に聴いてみても、「HitsとLoungeの違いって何?」と思うことが多かった。
僕は結局、30個すべて試して、お気に入りを3つだけブックマークしました。でも、この作業に30分かかりました。海外レビューでも「EQプリセットが多すぎて、選択インターフェースが洗練されていない」と指摘されていましたが、本当にその通り。
Soundcoreアプリは、プリセットが22個で、それぞれの特徴が分かりやすい。「HearID」という自動EQ調整機能も優秀です。アプリを起動して、簡単なヒアリングテストをするだけで、自分の耳に最適なEQを作ってくれます。
結論:アプリの完成度は、Soundcoreアプリが圧倒的に上。EarFunは、機能は豊富だが、使いにくい。
7. Anker P31iという「第三の選択肢」
ここで、Anker P31i(5,990円)という選択肢も紹介します。
僕は最初、「EarFun Air Pro 4 vs Liberty 4 NC」の2択だと思っていました。でも、妻が「P31iで十分じゃない?」と言ったので、試しに買ってみました。
結果、驚きました。
P31iのANC性能は、EarFun Air Pro 4とほぼ同等です。地下鉄で聴き比べても、差はほとんど分かりません。音質は明らかに劣りますが、「9,990円の半額」と考えると、コスパは圧倒的です。
妻は今、P31iを愛用しています。理由は、「充電を忘れても大丈夫だから」。P31iもバッテリー50時間持つので、週1回の充電で十分です。
ただし、P31iには致命的な欠点があります。
高音質コーデック非対応。LDAC、aptX Lossless、どちらも使えません。AAC止まりです。
音質にこだわる人には、P31iは物足りない。でも、「とりあえずANC付きイヤホンが欲しい」という人には、P31iで十分です。
8. 価格9,990円の正当性。EarFunは「機能全部入り」
EarFun Air Pro 4の9,990円は、本当に適正価格だと思います。
この価格で得られるもの:
- aptX Lossless対応(Android限定)
- LDAC対応(96kHz/24bit)
- Snapdragon Sound対応
- Auracast対応(LE Audio)
- ANC 50dB
- バッテリー52時間
- IPX5防水
- Qualcomm QCC3091チップ
- 5サイズのイヤーチップ
これだけの機能を詰め込んで9,990円って、正直信じられません。海外レビューでも「機能面では完璧。死角がない」と評価されていましたが、2ヶ月使ってみて、確かにその通りだと感じました。
特にすごいと思ったのが、コーデックの豊富さ。aptX Lossless、LDAC、Auracast(LE Audio)、すべてに対応しています。
Liberty 4 NCは、aptX Lossless非対応です。この1点だけで、Android使いにはEarFun Air Pro 4の方が魅力的です。
ただし、注意点があります。
これらの高音質コーデックを活用できるのは、対応するAndroidデバイスを持っている人だけです。iPhoneユーザーには、宝の持ち腐れになります。
9. 2ヶ月使って分かった「向き不向き」
2ヶ月使い倒して、「こういう人にはEarFun、こういう人にはAnker」という答えが見えてきました。
EarFun Air Pro 4がお勧めな人:
- Androidユーザー(特にGalaxy、Pixel、Xperia)
- LDACやaptX Losslessを活用したい
- 音質にこだわりたい
- 装着感を重視する(5サイズのイヤーチップ)
- 最新技術を試したい(Auracast、LE Audio)
- 操作を自分好みにカスタマイズしたい
Anker Liberty 4 NCがお勧めな人:
- iPhoneユーザー
- ANC性能を最優先
- アプリの使いやすさを重視
- Ankerブランドが好き
- 操作の反応速度を重視
- シンプルに使いたい
Anker P31iがお勧めな人:
- とにかくコスパ最優先(5,990円)
- 高音質コーデック不要
- 音楽よりもYouTube・動画メイン
- 初めてのANCイヤホン
- バッテリー50時間欲しい(でも予算は1万円以下)
10. 最終結論:僕の選択とあなたへの提案
2ヶ月使い倒した結論として、僕は結局どちらを使い続けているか?
答えは、「両方」です。
iPhone使用時:Liberty 4 NC(AACでの音質、アプリの使いやすさ) Galaxy使用時:EarFun Air Pro 4(LDAC、aptX Losslessの高音質)
これが、一番幸せな選択でした。
でも、「1つだけ選べ」と言われたら? あなたのデバイスで決まります。
iPhoneユーザー:Liberty 4 NC一択 Androidユーザー(LDAC対応機):EarFun Air Pro 4 予算5,990円:Anker P31i
最後に、僕が後悔していること。それは、「もっと早くEarFun Air Pro 4を買えば良かった」ということです。
Anker信者だった僕は、他ブランドを試すことに抵抗がありました。「Ankerで十分だろう」と思い込んでいました。でも、EarFun Air Pro 4を使ってみて、「Anker以外にも、すごいイヤホンはある」と気づきました。
特に、AndroidユーザーでLDACを活用したいなら、EarFun Air Pro 4は本当にお勧めです。海外レビューでも「トップティアの完全ワイヤレスイヤホンを買うつもりがないなら、Air Pro 4以外を見る必要はない」と断言されていましたが、2ヶ月使ってみて、この評価は誇張ではないと感じました。
あなたのスマホは、iPhoneですか? それともAndroidですか?
その答えが、あなたが買うべきイヤホンを決めます。