ワイヤレスイヤホンといえば「カナル型」や「インナーイヤー型」が主流ですが、最近じわじわと人気を伸ばしているのがオープンイヤー型イヤホンです。
耳を塞がないので圧迫感がなく、外音を自然に取り込みながら音楽を楽しめるスタイルは「ながら聴きイヤホン」とも呼ばれ、在宅ワークやランニング、散歩など日常のあらゆるシーンで注目されています。
中でも、低価格ながら高品質なイヤホンを次々とリリースしてきたブランドがSOUNDPEATS(サウンドピーツ)。
その最新モデルのひとつが、今回紹介する「SOUNDPEATS Clip1」です。
Clip1は1万円以下で手に入るオープンイヤー型イヤホン(イヤーカフ型)でありながら、長時間使用に耐える快適な装着感と、通話・音楽の両方で満足できる音質を兼ね備えています。
本記事では、実際に使って感じたメリット・デメリットを含め、徹底的にレビューしていきます。
今回SOUNDPEATS様より商品をご提供して頂きましたが、忖度のない正直なレビューを心がけています。
SOUNDPEATS Clip1の基本スペック
基本的な仕様
- 製品名:SOUNDPEATS Clip1(サウンドピーツ・クリップ・ワン)
- タイプ:オープンイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン
- 接続規格:Bluetooth 5.4
- 再生時間:単体最大8時間、ケース込み最大40時間
- 重さ:片耳 約5g
- 防水性能:IPX5(ランニング中の汗や小雨程度なら安心)
- 充電端子:USB-C
- 対応コーデック:SBC / AAC/LDAC
- ハイレゾ認証:◯
- Dolby Audio:対応
イヤホンを耳に押し込まないオープンイヤー型は、一般的にズレやすいという弱点がありますが、Clip1はイヤーカフ型のデザインを採用することでしっかりとフィットし、スポーツ時でも安定して使用できます。
また、耳掛け式のオープンイヤー型と比較して、メガネやマスクに干渉することがありません。
オープンイヤー型でありながら、LDAC、ハイレゾ認証、Dolby Audio対応で音質も飛躍的に向上しています。
開封&デザインレビュー
パッケージと付属品
外箱はシンプルながら清潔感のあるデザイン。
本体の質感と形状
充電ケースは片手で収まる大きさ。
充電の残量は色でわかるようになっているのですが、できれば数値での表示が欲しかったところ。
イヤホン本体はイヤーカフ型。
耳掛け式のイヤホンよりもフィット感は抜群ですし、メガネやマスクに干渉しないのが良いですね。
重量と持ち運びやすさ
イヤホン自体約5gと非常に軽く、装着していることを忘れるほど。
充電ケースもコンパクトでイヤホンを入れても重量は約55g。ポケットや小さなバッグにもすっきり収まります。
デザインと装着感
SOUNDPEATS Clip1の最大の特徴とも言えるのが、その装着感です。
カナル型イヤホンは耳の奥に押し込む必要があり、人によっては長時間装着すると痛みや疲れを感じたり、夏場は耳の中が蒸れて不快感を覚える人も多いと思います。
一方でClip1は、耳の外に引っ掛けるだけのイヤーカフ型デザイン。耳穴を完全に塞がないので圧迫感がなく、長時間の装着でも疲れにくいのが大きなメリットです。
▼実際に装着したところ
実際に、Clip1を一日8時間以上つけっぱなしで在宅ワークに使ってみました。
結果として「耳に異物感がほとんどない」という快適さに驚かされました。メガネやマスクとの併用もスムーズで、違和感や干渉もほとんどありません。
外部の音が聞こえるので、宅配便のチャイムの音も聞き逃さないのが本当に便利。
また、重さが片耳わずか5gなので、装着していることを忘れてしまうレベルの軽さです。これは特にランニングやウォーキングなど体を動かすシーンで威力を発揮します。
毎日ジョギングをしているので早速使用しましたが、イヤーカフ型なのでしっかりとフィットし、外れる心配もありませんでした。一般的なオープンイヤー型の場合は耳にかけるタイプなので、どうしてもメガネと干渉して違和感があるのですが、Clip1に関してはその心配はありません。
左右自動識別テクノロジーも搭載しているので、イヤホンを左右どちらの耳に装着しても自動的に検出して、切り替えてくれます。
音質レビュー
オープンイヤー型イヤホンの多くは、密閉性がないため低音が弱いと言われますが、Clip1を聴いてちょっと驚きました。
このブログでもたくさんのオープンイヤー型をご紹介してきましたが、その中でも圧倒的に音質が素晴らしい!
低音から高音まで本当に気持ちよく楽しむことができます。
「そうは言っても、たいしたことねーんだろうな」と思われるかもしれませんが、オープンイヤー型、しかもこの価格帯でここまで進化したのかとちょっと驚くくらいでした。
レビュー用、プライベート購入品も含めて10個以上のオープンイヤー型イヤホンを使ってきましたが、その中では圧倒的に音質がいいです。
なんか絶賛すると嘘くさくなってしまうので嫌なのですが、本当だからしょうがないですね。
音質も妥協したくないって人はぜひ試してほしいです。
耳を塞がないことによって「スピーカーで聴いているような自然な音の広がり」を体験できます。
マイク性能と通話品質
Clip1はマイク性能も優秀で、テレワークや電話でも問題なく使用できます。
特にオープンイヤー型は、自分の声がこもらないという大きなメリットがあります。カナル型で話すと「自分の声が響いて気になる」という経験をした人も多いはずですが、Clip1なら自然な発声が可能です。
実際にZoomで使用してみたところ、相手から「声がクリアに聞こえる」と言われました。
外出先での通話も試しましたが、多少の周囲の雑音は拾うものの、普通のワイヤレスイヤホンと比べて遜色ありません。
バッテリー性能
ワイヤレスイヤホンを選ぶうえで重要な要素のひとつがバッテリー持ち。
Clip1はイヤホン単体で最大8時間の連続再生が可能で、ケースと組み合わせると最大40時間使用できます。
これはオープンイヤー型としては十分な性能で、例えば通勤・通学の往復2時間を平日利用したとしても、1ヶ月近く充電なしで使える計算です。出張や旅行なら充電する必要もないでしょう。
また、充電が切れたとしても10分の急速充電で最大2時間の再生が可能です。
専用アプリ「PeatsAudio」
専用アプリのPeatsAudioを使うとイコライザーで音質を変更したり、Dolby AudioやタッチコントロールのON/OFFなどを変更できます。
また、充電ケースだと充電残量が分かりづらいですが、アプリからも残量の確認は可能です。
個人的にはタッチコントロールの無効化は運動しながら使用する場合、必須機能だと思っていて、誤操作で運動中にイライラすることもありません。
実際に使って感じたメリット
耳をふさがない安心感
ジョギングやウォーキングをする人ならよく分かると思うんですが、カナル型のイヤホンなどをしていると、車の音などが聞こえなくて怖いんですよね。
オープンイヤー型は耳をふさがないのでその心配がありません。
一度使ってしまうと、怖くて普通のイヤホンは出来なくなると思います。
運動しながら音楽も聴くという人はぜひ試してみてください。
長時間使用しても疲れない
耳に入れないため蒸れや圧迫感がなく、在宅ワークなどで長時間つけていても不快感がありません。
カナル型とかヘッドフォンは耳が痛くなってしまうと思うんですが、Clip1はイヤーカフ型なのでその心配はありません。
音質が良い
「オープンイヤー型は気になるけど、音質がな~」と思っている人もいるかもしれませんが、Clip1に関しては本当に音質がいいです。
オープンイヤー型って低音がスカスカなイメージもありますが、Clip1はLDAC対応だけあって低音も驚くほど効いています。
専用アプリでイコライザーを調整できますので、自分の好きな音に変更することも可能です。
装着感が良い
イヤーカフ型なので激しく動いても外れる心配がありません。
また、メガネやマスクと干渉しないのもGOOD!
1週間ほど毎日ジョギングやウォーキングで利用しましたが、外れたことは一度もありませんし、メガネと干渉しないので、メガネが浮き上がることもありません。
また、専用アプリからタッチコントロールをオフにできるので、地味にイライラする誤操作を防ぐこともできます。
気になった点・デメリット
ケースの充電インジケーター表示
充電ケースの残量インジケーターはもうちょっとわかりやすいとありがたいかも。
値段や性能を考えるとここまでは手が回らなかったのかな?といった感じですね。
まとめ|SOUNDPEATS Clip1はこんな人におすすめ
SOUNDPEATS Clip1は、
- ながら聴きで快適に使いたい人
- 在宅ワークや勉強中に使いたい人
- ランニングやウォーキングで安全に音楽を楽しみたい人
- オープンイヤー型を試してみたいけど高価なモデルには手を出しづらい人
- 音質も妥協したくない人
に特におすすめです。
できるだけデメリットも盛り込むつもりでしたが、正直想像以上に良かったので、気になる点があまり見つけられませんでした。
今までたくさんのオープンイヤー型を試してきましたが、その中でもコスパ最強モデルと断言できます。
1万円以下という手頃な価格で、新しいリスニング体験を提供してくれる「SOUNDPEATS Clip1」。
オープンイヤー型は欲しいけど、音質も妥協したくないというあなたにぜひ試してほしいと思います。