モバイルバッテリー全盛期に、なぜ「乾電池式」が必要なのか?
「モバイルバッテリーなんて星の数ほどある時代に、今さら乾電池式?」
そう思った人も多いのではないでしょうか。正直、私もそうでした。普段の生活でスマホを充電するなら、PD対応の大容量モバイルバッテリーで十分。むしろそちらの方がスマートです。
しかし、私がcheeroの「Emergency Charger 乾電池式充電器(CHE-134)」を導入したのは、一般的なモバイルバッテリーでは解決できない「致命的な弱点」を埋めるためです。
それは、「充電が切れたら、電気がない場所では何もできない」という根本的な問題。
特に防災の備えを考えた時、cheero CHE-134は、コンセントが使えなくなった状況で、私たちの情報源を維持するための最も現実的な選択肢になります。
今回は、このCHE-134を実際に使ってみて、「ここが違う」「ここが優秀だ」と感じたポイントを深掘りしていきます。
乾電池式、再評価の時代:単1を採用した本気の設計
CHE-134の心臓部は、単1形乾電池を4本使うという、現代では珍しい仕様です。これこそが、本製品が「緊急時専用」として優れている理由です。

1. なぜ、単3や単4ではダメなのか?
ほとんどの小型乾電池式充電器は単3形を使いますが、それではスマホを半分も充電できないことがほとんどです。
cheeroは、乾電池の中で最も容量が大きい単1形を採用することで、この問題をクリアしました。
2. スマホを「満タン」にできるパワーを実測
実際にテストした結果、容量約3,200mAhの私のiPhoneを、残量10%から充電したところ、約90%まで回復させることができました。(使用する電池やスマホの状態によります)
非常時に欲しいのは「少し回復」ではなく、「完全に復活」です。情報収集や連絡のために、スマホをほぼフル充電できるだけのパワーがあるのは、非常に心強いスペックです。
3. 乾電池交換で「無限に」電源を確保できる継続性
モバイルバッテリーとの決定的な違いは、継続性です。本体の充電が不要なので、乾電池のストックさえあれば、電源インフラが完全に途絶えても、何度でも充電を再開できます。
我が家では単1電池を数本常備していますが、これだけで数日間のスマホ利用をカバーできる計算です。乾電池は長期保存も可能なので、防災備蓄品としても理にかなっています。
CHE-134のメリットとデメリット(実機レビューから)
実際に使用したからこそわかる、本機の「良い点」と「注意したい点」をまとめました。
メリット (Good Points)
| メリット | 詳細 |
| 単1電池による圧倒的な容量 | 乾電池式としては非常に珍しい単1電池採用により、スマホをほぼ1回フル充電できるだけのパワーがある。 |
| 継続充電が可能 | 乾電池を交換するだけで、電源がなくても充電を無限に継続できる。真の「電源断対策」となる。 |
| LEDライト一体型で多用途 | 充電と同時に懐中電灯代わりになり、荷物を減らせるうえ、電池も共通利用できる効率の良さ。 |
| ケーブル内蔵で即時対応 | USB-Cケーブルを忘れる心配がなく、緊急時にすぐ使用できる設計。 |
| 高視認性のデザイン | ブラック×イエローのカラーリングにより、暗闇や散乱した荷物の中でもすぐに見つけられる。 |
デメリット (Drawbacks & Points to Note)
| デメリット | 詳細 |
| 本体サイズと重量 | 単1電池を4本使用するため、一般的なスマホサイズより大きく重い(電池込みで約700g)。日常の持ち運びには不向き。 |
| 充電速度は控えめ | 最大出力が5V/1.5Aのため、PD(Power Delivery)対応のモバイルバッテリーに比べると充電速度は遅い。緊急用と割り切る必要がある。 |
| 単1電池の準備が必要 | 汎用性の高い単3・単4ではなく単1電池が必要なため、別途備蓄と定期的な期限チェックが必要になる。 |
| 2台同時充電は不安定 | 2台同時に接続すると出力不足になり、充電が途切れたり遅延したりするため、基本は1台ずつ充電する必要がある。 |
機能性チェック:現場を想定したガジェットとしての完成度
防災製品でありながら、ガジェットとしての実用性も高く評価できるのがCHE-134です。
1. ケーブル内蔵とデュアル出力で「対応力」アップ

「ケーブル忘れた!」という非常時の小さなストレスをなくすために、USB-Cケーブルが本体に格納されています。これなら、余計なものを持ち出す必要がありません。
さらに、USB-Aポートも搭載しているため、家族や知人が持っている古いiPhone(Lightningケーブル)や、Android以外のデバイスも充電可能。緊急時に求められる汎用性の高さをしっかりクリアしています。
【充電時のTIPS】
公式でもアナウンスされていますが、2台同時充電は出力不足になりがちです。非常時は、最もバッテリー残量が少ない端末を1台に絞って充電することをおすすめします。確実性を優先しましょう。
2. 「見つける」ための高視認性デザイン

ブラックとイエローのツートンカラーは、派手ですが防災アイテムとしては正解です。
暗闇の中、あるいは荷物が散乱した状況でも、このイエローは驚くほど視認性が高いです。また、サイズは約86×165×42mmと単1電池を4本入れるだけあって大きめですが、マットな質感で掴みやすく、紛失しにくい形状です。
3. 充電だけじゃない「内蔵LEDライト」が優秀

これも地味ですが、非常時における「助かる」機能No.1かもしれません。
本体にLEDライトが搭載されているので、乾電池の電力を使い、スマホを充電しながら同時に懐中電灯としても機能します。懐中電灯と充電器、別々に用意する手間と電池を節約できる、まさに一石二鳥の設計です。
結論:防災の「穴」を埋める、決定的な選択肢
cheero Emergency Charger CHE-134は、日常の充電用として使うには少し大ぶりかもしれません。しかし、あなたの防災セットに「モバイルバッテリーが尽きた後の保険」という重要な役割を与えてくれます。
日常使いのモバイルバッテリー、大容量ポータブル電源、そして**「乾電池式充電器」**。この3つを揃えて初めて、現代における完璧な電源対策が完成すると言えるでしょう。長期の停電を経験したことがある人ほど、この安心感の価値がわかるはずです。
情報ライフラインを確実に確保するために、cheero CHE-134は非常におすすめできるガジェットです。
製品サマリー(cheero Emergency Charger CHE-134)
| 項目 | スペック・詳細 |
| 製品名 | cheero Emergency Charger 乾電池式充電器 |
| 型番 | CHE-134 |
| カラー | ブラック×イエロー |
| 使用電池 | 単1型乾電池×4本(別売り) |
| 出力ポート | USB-C(内蔵ケーブル)、USB-Aポート |
| 最大出力 | 合計最大 5V/1.5A |
| 本体サイズ | 約 86 × 165 × 42 mm |
| 本体重量 | 約 160 g (電池含まず) |
| 特筆機能 | 単1電池対応、USB-Cケーブル内蔵、LEDライト搭載 |
🛒 今すぐチェック:cheero Emergency Charger CHE-134
いざという時に「あってよかった」と思えるアイテムです。ぜひ、防災備蓄品リストに追加してください。