ゲーマーにとってのスマホは、もはや「ゲーム機」といっても過言ではないと思います。
そうなってくると気になのがスペックですよね。高負荷の3Dゲームになると、ミドルレンジのスマホだとかなりきつくなってきます。
PUBGなどのFPSの場合、スペックの差って思い切りゲームの勝敗に関わってきますもんね。
これはパソコンでも言えることですが、快適なゲーム環境を整えるのにマシンのスペックは絶対的に必要になってきます。
ヌルサクで動くという理由でiPhoneを選んでいるゲーマーも多いと思いますが、最近はAndroidでもゲーマー向けの「ゲーミングスマホ」が徐々に登場してきました。
今回、ゲーミングスマホの中でも注目されている「Black Shark 2」をお借りすることができたので、果たしてどんな実力なのか、詳細にレビューしていきます。
「ちょっと気になってるんだよな~」というゲーマーのあなたのお役に立てれば幸いです。
*お借りしたモデルは「Black Shark2(12GB+256GB JAPANモデル)シャドーブラック」になります。
本記事はメーカー様から商品をご提供頂いて作成しています。
Black Shark 2の外観と同梱物
パッケージはブラックに「S」のロゴ。シンプルでカッコいいです。
ドキドキしつつオープン!まずは本体がお出迎え。
その下に同梱物が入っています。
本体です。6.39インチの有機ELディスプレイ。上下に少し幅の広いベゼルと左右にも少しベゼルがあります。ノッチはありません。
ステレオスピーカーで前面の上下に搭載されています。
背面はまさにゲーミングスマホといったデザインで、ゲーマー心をくすぐります。あとでご紹介しますが、ロゴやサイドが光るギミックもテンションがあがります。
右サイド部分に電源ボタンと「Sharkキー」があります。「Sharkキー」でゲームに特化した専用の「Shark Spaceモード」に切り替えることが可能です。
左サイトは音量ボタンです。
カメラは2眼レンズ。
下部はUSB-Cの入力ポートとその左にSIMスロットがあります。SIMはnanoSIMが2枚挿せますが、SDカードには対応していません。
手に持った感じです。片手で持ちにくいということはありません。
背面は電源を入れていると光ります。光り方や色なども変更可能です。ゲーミングキーボードみたいな感じですね。
重さは208gです。iPhone XRが194gなのでそれよりも若干重いです。実際少しズッシリ感はあります。4000mAhの大容量バッテリーを積んでいるので、やむを得ないかなと思います。バッテリはー27W/4.8Aの急速充電対応です。
端末本体/急速充電アダプタ/USBケーブル TypeC/イヤフォン/イヤフォンジャック変換アダプタ/端末保護クリアケース/保証書/SIMピンが付属します。
ケースも付属します。
イヤホンのSのロゴがカッコいい。ただ、イヤホンジャックがないというのはちょっと残念でした。変換アダプタは付属しますが、やっぱ充電しながらとか考えると欲しかったですね。
別売りですが専用コントローラーもあります。
Black Shark 2の特徴・機能
単にCPUなどのスペックだけでみればiPhoneでも良いんじゃないかと思う人もいるかも知れませんが、ゲームをするうえではスペックだけでは測れない部分があります。ここではBlack Shark 2のゲーミングスマホとしての特徴や機能をご紹介します。
長時間プレイしても熱くなりにくい冷却性能
長時間高負荷のゲームをしているとスマホ本体が非常に熱くなりますが、発熱すればパフォーマンスも低下していきます。「Black Shark 2」は多層液体冷却システムを搭載しており、熱くなりにくくなっています。
ほんとかよ?ってことで、実際に『PUBG MOBILE』『アスファルト9』を3時間ずつプレイしたのですが、それほど熱さは感じませんでした。まったく感じないわけではありませんが、一般的なスマホに比べるとその違いは歴然です。
また、長時間プレイによる処理能力の低下などは感じませんでした。
最速レベルの高応答ディスプレイ
タッチポートレート240Hz、応答時間43.5msという反応速度を誇りますので、リズムゲームなどでも最高のパフォーマンスを引き出せます。ちなみに43.5msとうのはROG Phone2も上回るレベルの速度です。
ためしにアイマスをプレイしたのですが、期待通りの判定がされました。スコアも若干上がっています。
リズムゲームはド派手な演出時には高負荷がかかりコマ落ちするようなこともありますが、Black Shark 2ではそれが一切ありませんでした。めちゃくちゃ気持ちいいです。
また、 感圧タッチにも対応しており、これがまたゲームをするうえで非常に役立つのですが、詳しくは後ほどご紹介します。
ゲームに集中できるSharkモード
Black Shark 2にはゲームに集中できる「Shark Spaceモード」があります。本体右側面にある「Sharkキー」をONにすると「Shark Spaceモード」に切り替わります。
「Shark Spaceモード」にすると電話の着信やアプリの通知などを制限できます。邪魔な通知をシャットアウトできることにより、ゲームに集中することが可能です。
また、「Shark Spaceモード」にすると「Shark Space」に登録しているアプリ以外のメモリーが開放され、余計なメモリ消費を抑えることができます。
簡単に言ってしまえばスマホを「ゲーム専用機」にしてしまうような機能ですね。
「Shark Spaceモード」のメイン画面です。登録してあるアプリを選択してゲームをはじめます。
スマホ画面の左上か右上を下にスワイプすると「Gamer Studio」という細かい設定メニューが表示されます。
「Gamer Studio」で設定できる機能を簡単にご紹介します。
- Gamepad:Black Shark Gamepadのボタンをゲーム画面上の仮想ボタンや仮想スティックに割り当てる機能です。別売りのBlack Shark Gamepadにしか対応していません。
- MasterTouch:Black Shark 2には圧力感知機能があるのですが、これをゲームの操作に割り当てることが可能。PUBGなどのFPSで強く押すだけで発砲なんてことができるようになります。
- WLAN:Wi-Fiの設定です。
- NoNotif:通知のONとOFFの切り替え
- NoKeypad:仮想キーボードのONとOFFの切り替え
- Dashboard:画面上にフレームレートやバッテリーの温度,CPU負荷をフローティング表示
- NoIncall:着信拒否
- Performance:CPU負荷や通信状況、メモリ消費などの状況を確認できます。ここでメモリ消費しているアプリがあれば停止することも可能です。Windowsのタスクマネージャーに似ていますね。
- CleanRAM:メモリ解放
- HangUp:ゲームを停止せずに画面からゲームだけ非表示にできる。誰かきて画面を見られたくない時に使いますが、なぜか音は消えませんでした。
この中で最も注目すべきは「MasterTouch」です。圧力感知に動作を割り当てることができるので、これがすごい便利です。例えば、PUBGで左親指で移動しながら強く押し込むとジャンプさせるなんてことが可能になります。この機能があるかないかでゲームの勝敗に大きく影響してきます。
ただ、これに慣れてしまうと、ほかのスマホでゲームをする時にやりにくいという状態になるので、そこは注意かもしれません。
そのほか「Gamer Studio」と表示されている部分をタップするとゲームごとのパフォーマンスを設定できます。
最高のパフォーマンスを引き出す「極限モード」なんていう胸アツなモードも設定できます。
動画配信を簡単におこなえる
実況配信しているゲーマーも多いと思いますが、Black Shark 2なら動画配信も比較的簡単におこなえます。
Black Shark 2は「DisplayPort Alternate Mode」に対応しているので、USB-C to HDMIの変換ケーブルを使ってPCのHDMIキャプチャーボードに入力すればそのまま配信可能です。
また、スクリーンレコーダー機能があるので、スマホの画面を簡単に録画することも可能です。
スマホの通知バーから「スクリーンレコーダー」をタップするだけで録画できます。
このスクリーンレコーダーが優れているのは、スマホ内部の音しか録音しないことです。ようはゲーム音しか録音しませんので、ドラクエウォークなどで外で録画する際に、余計な音が入らないわけです。レコーダーアプリってたくさんありますが、多くは内部音声って録音できません。なのでスピーカーから録音することになり余計な雑音などが入ってしまうんですよね。Black Shark 2のスクリーンレコーダー機能ならその心配はありません。
Black Shark 2のantutuベンチマーク結果
antutuでベンチマークを計測した結果です。
36万点近いスコアが出ました。GPUも15万点を超えていますので、今のスマホゲームならどんなゲームも最高のパフォーマンスでプレイできます。
iPhoneXSが35万点くらいですので、若干勝っていますね。Snapdragon855の実力は伊達じゃないです。
参考までにantutu公式ページのベンチ結果です。
ROG Phone2は40万点近いスコアが出ていますが、現時点でROG Phone2の発売は未定です。
なんかもう年々スコアが伸びていきますが、正直30万点超えていれば、今のスマホゲーなら十分なんですけどね。それでも、もっともっとというのがゲーマー心理...
Black Shark 2のカメラ性能
Black Shark 2はゲーミングスマホなのでカメラ性能はたいした事ないだろうと思っていたらとんでもなかったです。
アウトカメラが約4800万画素のF1.75、インカメラが約2000万画素,F2.0で2眼レンズになります。
まあこの数字だけ見ても高性能なのはわかるのですが、実際に台風翌日に撮影してきました。すべてオートで撮影しています。
サイズの問題でオリジナルデータをそのまま掲載するのは難しいので、サイズは変更しています。
玄関前の花を撮影。色彩がハッキリとしています。
電柱を見るのが好きなので、撮ってみました。これまた美しい。コントラストがハッキリしています。
夕方の部屋の中でサンジのフィギュアを撮影。非常に明るく撮れていますが、室内の電気はつけていません。少し薄暗い中でこの明るさは正直驚きました。
AIを使ったシーン認識やポートレート撮影機能なども搭載されていて、手軽にキレイな写真が撮影できます。プロモードならISOやWBなども変更できますので、こだわりの撮影も可能です。
あと少しビックリしたんですが、シャッター音を消すことができます。色々なスマホを利用してきましたが、デフォルトのカメラアプリでシャッター音を消せるものを初めてみました。
動画は最高UHD 4K 30fpsまで撮影できます。
Black Shark 2のスペック
CPU and GPU | Qualcomm® Snapdragon™855 2.84 GHz プロセッサAdreno™640 GPU |
RAM and ROM | RAM12GB + ROM256GB ※microSD非対応 |
重量と本体サイズ | 重量: 約205g 高さ:約163.61mm 幅:約75.01mm 奥行き:約8.77mm(凸部 約9.57mm) |
バッテリー | 4000mAh Qualcomm® Quick Charge™4.0 USBコード:TypeC |
カメラ | メインカメラ:48MP(4 in 1)+12MP フロントカメラ:20MP |
ディスプレイ | 6.39 インチ AMOLED 解像度 1080 * 2340 Gorilla Glass 5 |
SIMカードサイズ | nano+nano Dual simカードスロット DSDV対応 |
通信方式 | FDD LTE (B1,B2,B3,B4,B5,B7,B8,B19,B20,B28) TDD LTE (B34,B38,B39,B40,B41) TD -SCDMA (B34,B39) WCDMA(B1,B2,B5,B6,B8) GSM (B2,B3,B5,B8)Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac WI-FI ディスプレイ,WIFI Direct,WIFIテザリング Bluetooth5.0 wireless, aptX & aptX HD & LDAC |
センサー | ジャイロセンサー、電子コンパス、重力センサー、距離センサー、環境光センサー、スクリーン指紋センサー、ForceTouchセンサー、おサイフケータイ非対応 |
位置情報 | GPS (デュアルバンドL1 + L5)/AGPS/GLONASS/Beidou |
スピーカー | ステレオ(前面上下2か所) |
対応音楽ファイル | mp3、amr、flac、aac、wav、ogg、wma、ape、aiff等(ハイレゾ対応) |
Snapdragon855メモリが12GBという超ハイスペックモデルです。Black Shark 2にはメモリ解放機能などもありますが、12GBもあれば正直解放の必要はないくらいです。
にしても、ちょっと前まではスマホに12GBのメモリを搭載するなんて考えもしませんでしたよね。
Black Shark 2の価格と購入先
Blackshark2は中国のスマートフォン大手Xiaomiの関連企業である「Black Shark 」のスマホですが、日本での販売は「TAKUMI JAPAN」がおこなっています。
Black Shark 2には2種類のモデルがあります。
Black Shark2(12GB+256GB JAPANモデル)とメモリとストレージ容量を抑えたBlack Shark2 (6GB+128GB JAPANモデル)です。
Black Shark2(12GB+256GB JAPANモデル):87,780 円(税込)
Black Shark2(6GB+128GB JAPANモデル):54,780円(税込)
これだけのモンスタースペックで10万円切りはかなり思い切っていますね。
今回はBlack Shark2(12GB+256GB JAPANモデル)をご紹介しましたが、正直Black Shark2(6GB+128GB JAPANモデル)でも十分過ぎるスペックです。
Snapdragon855でメモリ6GBもあって税別なら5万円を切る、超コスパモデルになっています。同等スペックのzenfone6は税別で7万円近くしますので、それと比べてもかなり安いですよね。
Black Shark 2ですが「TAKUMI JAPAN」公式通販サイトの「KAZUNA eSHOP」で購入できます。
まとめ
今回は「【Black Shark 2 実機レビュー!】特徴やスペック、カメラ性能はどうなの?」をご紹介しました。
お借りしたものなのですが、これに慣れてしまうと自分のスマホがあまりに非力に思えてきて悲しくなりました(笑)
一度経験しちゃうと自分のでプレイするのがちょっと嫌になってきてしまい、かなり欲しくなってしまいました。
Black Shark 2はコアなゲーマーも満足できる十分なスペックと性能を誇ります。ゲーミングスマホなので万人受けするスマホではありませんが、最高のパフォーマンスでゲームを楽しみたいゲーマーには非常に魅力的なスマホです。
ゲーム専用機としてメインの端末とは別に持っておくのも良いと思いますよ。
なにかわからないことがあれば、お問い合わせフォームよりご相談ください。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。