「HDDやSSDを購入してきて、いざパソコンに繋げたら記載されている容量よりも少なかった」
そんなことはありませんか。
別にこれは詐欺でも何でもなく、実際の容量は記載値よりも低く表示されます。
そこで今回は記載地と実際値の比較と、なぜそのようなことが起きるのかをご紹介します。
記載値と実際値の容量差
HDDやSSDに記載されている容量はパソコンで確認すると少なく表示されるはずです。
記載されている容量と実際の容量の差は以下のようになります。
記載値 | 実際値 |
120GB | 111.75GB |
240GB | 223.35GB |
320GB | 298GB |
500GB | 465.5GB |
1TB | 931GB |
2TB | 1862GB |
3TB | 2724GB |
こうみると結構違いますよね。
こんなの納得いかん!と思うかもしれませんが、ちゃんと理由があります。
容量が少なく表示される理由
少なく表示される理由ですが、2進数と10進数の違いからきます。
我々の世界では10進数でものを数えますので、「1GBは1000MB」になるわけです。
ですが、コンピュータの世界は2進数なので、「1GBは1024MB」です。
ややこしいですが、我々の世界とコンピュータの世界では数え方が違うので、容量の差が出てきてしまうんです。
1GBあたり24MBの差がでるので、こちらで記載されている容量よりも実際は少なく表示されてしまうわけです。
もちろんこれだけではなく、一部の領域はシステム上必要な部分があるので、その分も少なくなります。
なら実際の値を記載しろよって思うかもしれません。確かにその通りです。
実は以前、ハードドライブメーカーのWestern DigitalやSeagateは「HDDの表示記憶容量が実際と違う」ということで集団訴訟を起こされています。
これによりSeagateは購入者に対して5%の払い戻しを実施しました。
この手の訴訟はほかのハードドライブメーカーも起こされていて問題になっているのですが、いつまで経っても結論は出ないでいます。
記載値の横に実際値も大きく表記しておけば良いと思うんですけどね。
まとめ
今回は「HDDやSDDの実際の容量は?なんで少なく表示されるのか??」をご紹介しました。
1TBのものは実質931GBなので、その差は69GBもあります。あまり詳しくない方は「なんだこれ!詐欺じゃねーか!」と思うかもしれません。実際私も少しそう思います。
そう思う人が多いので訴訟も起きています。でもまあそんなことに躍起になっても仕方ないので、あらかじめ知識として持っておきましょう。
なにかわからないことがあれば、お問い合わせフォームよりご相談ください。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。