1. 先に結論:これは「場所を選ぶ最強イヤホン」だった
購入から1ヶ月。価格.comで33,258円(定価39,600円)で買ったこのイヤホンを、毎日カフェと自宅で使い続けてきました。
最初に結論を言うと、ノイズキャンセリングの静寂っぷりは、正直ゾッとするレベルです。初めてスターバックスで装着したとき、隣のテーブルで大声で喋っていた学生グループの声が、スーッと消えていくのを体験しました。消えた、というより「遠くに行った」感覚。音楽を流していない状態でも、周囲の喧騒が遥か彼方に感じられる。この体験は、ちょっと不気味なくらいでした。
でも、このイヤホンには明確な弱点がある。
バッテリーが6時間しか持たないこと。Web会議の音質がAirPods Pro 2に負けていること。そして、イヤホン本体が思ったより大きくて、耳が小さめの人には物理的に合わない可能性があること。
この3点を許容できるなら、間違いなく「買い」です。逆に、1日8時間Web会議しながら働くような人には、全力で止めます。
2. 地下鉄での衝撃。「ここ、本当に東京メトロ?」
初めて通勤電車でこのイヤホンを使ったときのことを、忘れられません。
東京メトロ日比谷線、朝8時の殺人的な混雑。いつもなら、電車の轟音と周囲の話し声、そして謎のブレーキ音が耳を襲ってくる時間帯です。
でも、Bose QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)を装着した瞬間、世界が変わった。
電車の「ゴォォォォ」という低音が、ほぼ消失。隣で喋っている人の声も、遠くから聞こえる感じになる。音楽を流していない状態でも、まるで図書館にいるかのような静けさ。「ここ、本当に満員電車?」と思わず周りを見回してしまいました。
海外のレビューサイト「CNN Underscored」が「これまで体験した中で最高のノイズキャンセリング」と評価していた理由が、身をもって理解できた瞬間でした。彼らは「マンハッタンの地下鉄駅で、まるで誰もいないかのように感じた」と書いていましたが、東京でも全く同じ体験ができます。
カフェでの作業が別次元に
次に試したのが、週末のスターバックス。
いつもなら、エスプレッソマシンの「シュー!」という音、カップがぶつかり合う「カチャカチャ」という音、そして隣のテーブルの会話が気になって、集中できない。イヤホンで音楽を流しても、どこか「ノイズと戦ってる感」があったんです。
でも、このBoseを装着すると、まるで自分だけの防音ブースにいるような感覚になる。
エスプレッソマシンの音が、遠くの工事現場くらいまで後退する。隣のテーブルの会話は、ほとんど聞こえなくなる。これ、音楽を流す前の状態です。音楽を流し始めたら、もう完全に別世界。
「TechGearLab」というレビューサイトが「仕事での集中力と生産性が向上した」と報告していましたが、本当にその通り。カフェでの作業効率が、明らかに上がりました。いつもなら2時間かかる資料作成が、1時間半で終わる。周囲のノイズに意識を持っていかれないって、こんなに違うんだと実感しました。
でも、怖くなった瞬間もあった
ただ、このANCの強力さは、時に怖くなります。
ある日、カフェで作業していたとき、店員さんが隣に立って何か話しかけているのに、全く気づかなかった。肩を叩かれて初めて「あ、呼ばれてたんだ」と気づく。CNNのレビュアーが「実際、ちょっと不気味」と書いていた意味が分かりました。
だから、使う場所は選ぶべきです。
静かなオフィスや、安全なカフェなら問題ない。でも、歩きながら、自転車に乗りながら、は絶対にやめた方がいい。周囲の音が本当に聞こえなくなるので、車が近づいてきても気づかない可能性があります。
3. 「CustomTune」の起動音、最初はビビった
このイヤホンには「CustomTune」という機能があります。
装着するたびに「ぶぉぉぉぉん!」という低音が鳴り響くんですが、最初はこれにビビりました。「え、壊れた?」って思いましたもん。
でも、これが実は優れもので。
耳の形状や内部構造を測定して、その人に最適な音質とノイズキャンセリングに自動調整してくれる機能らしい。カジェログというレビューサイトが「この音で耳内の構造を把握している」と解説していて、なるほどと納得しました。
最初の1週間は、イヤーチップとスタビリティバンドの組み合わせを色々試しました。付属のSサイズ、Mサイズ、Lサイズのイヤーチップと、3種類のスタビリティバンドで、合計9通りの組み合わせがあるんです。
僕はMサイズのイヤーチップ+Lサイズのスタビリティバンドが一番しっくりきました。この組み合わせを見つけた瞬間、「あ、これだ」という感覚がある。密閉感がグッと高まって、ANCの効きも良くなった気がします。
ただし、ここで重要な発見がありました。
妻にも試してもらったんですが、「耳に入らない」と即返却。イヤホン本体が思ったより大きくて、耳が小さめの人には物理的に合わない可能性があるんです。SoundGuysというレビューサイトも「小さな耳を持っているなら、これを買うのを避けるべき」と警告していました。
購入前に、必ず試着することをお勧めします。
4. 6時間のバッテリー、思ったより困らなかった(でも短い)
バッテリーは、公称6時間。Immersive Audio(空間オーディオ)を使うと4時間に短縮されます。
正直、最初は「6時間って短くない?」と思いました。Sony WF-1000XM5は8時間、AirPods Pro 3は10時間(Apple公称)ですからね。
でも、実際に使ってみると、思ったより困らなかった。
僕の使い方だと、午前中2時間、昼休憩後に3時間という感じで、合計5時間くらい。夕方には10%くらい残ってる状態で、1日は余裕で持ちます。
ただし、1日8時間以上連続で使いたい人には、間違いなく不向きです。
充電ケースで3回分充電できる(合計24時間)とはいえ、「途中で充電する手間」が発生するのは事実。HotHardwareというレビューサイトが「ほとんどの人は1回の連続ストレッチでそんなに長く使わない」と指摘していましたが、確かにその通り。でも、長時間フライトや新幹線移動が多い人には、この6時間という制約は結構キツいと思います。
急速充電は優秀で、20分の充電で2時間使えます。ランチ休憩中に充電しておけば、午後の作業に十分対応できる。これは助かりました。
5. Web会議で使って後悔。AirPods Pro 2には勝てない
ここが、このイヤホンの最大の弱点です。
ノイズキャンセリングは最強クラスなのに、通話品質はAirPods Pro 2に負けています。
Zoomで会議に参加したとき、相手から「ちょっと声が途切れる」と言われました。Mark Ellis Reviewsというレビューサイトが「通話品質ではAirPods Pro 2を王座から引きずり下ろせない」と断言していましたが、本当にその通り。
静かな自宅なら問題ないんです。でも、カフェやコワーキングスペースで会議に参加すると、「周囲の音が消えすぎて、自分の声も変に処理される」感じがある。相手からは「声が小さくなったり大きくなったりする」と言われました。
Boseは「補聴器にヒントを得たAIアルゴリズム」を導入したと謳っていますが、実際の改善は「まあまあ」レベル。通話品質を最優先するなら、素直にAirPods Pro 2を選んだ方が幸せになれます。
僕は結局、Web会議用にAirPods Pro 2を別で買いました。Boseは音楽鑑賞と集中作業専用、AirPods Proは会議専用という使い分けに落ち着いています。
6. ランニングで使って分かった「ドスン問題」
Mark Ellis Reviewsが「足が地面に当たるとき耳の中で微妙な『ドスン』という音がする」と報告していたのを読んでいたんですが、「そんな大げさな」と思ってました。
でも、実際にランニングで使ってみたら、本当に「ドスン」って聞こえるんですよ。
足が地面に着地するたびに、イヤホンが耳の中で微妙に動いて、その振動が伝わってくる感じ。汗をかいてくると、より顕著になります。AirPods Proではこの現象は起こらなかったので、Boseの装着機構の特性なんでしょう。
結論:ランニングには向きません。ウォーキング程度なら問題ないですが、激しい運動には不向きです。
7. AirPods Pro 2と比べて分かった「住み分け」
僕はAirPods Pro 2も持っているので、1ヶ月間、両方を使い分けながら生活しました。
その結果、明確な「住み分け」が見えてきました。
Bose QuietComfort Ultra 2を使う場面:
- カフェでの集中作業
- 通勤電車での音楽鑑賞
- 自宅での映画視聴
- 飛行機・新幹線での移動
AirPods Pro 2を使う場面:
- Web会議・電話
- ランニング
- 歩きながらの音楽鑑賞
- MacやiPadとの連携が必要なとき
CNNのレビュアーが「マンハッタンの路上でAirPods Pro 2と比較した結果、AppleのイヤホンはわずかにノイズJを減衰させたのに対し、Boseのイヤホンはほぼ完全に無音化した」と報告していましたが、本当にその通り。
ノイズキャンセリングだけで言えば、Boseの圧勝です。
でも、総合力で言えば、AirPods Pro 2も捨てがたい。通話品質、バッテリー(6時間 vs 6時間だが、AirPods Pro 3は10時間公称)、小型軽量、Apple製品との統合性。これらを考えると、iPhoneユーザーならAirPods Pro 2の方が幸せになれる可能性が高い。
僕はAndroidユーザーなので、Boseの恩恵を最大限受けられています。aptX Adaptiveコーデックに対応していて、Android端末と接続すると音質が向上します。iPhoneだとAACコーデック止まりなので、この恩恵は受けられません。
8. 「Immersive Audio」は確かにすごいけど、バッテリー食い過ぎ
Bose独自の「Immersive Audio」(空間オーディオ)も試しました。
これは、音がイヤホンの外から聞こえてくるような体験を提供する機能で、確かに臨場感は増します。映画を観るときなんかは、「お、いいじゃん」って思いました。
でも、バッテリーが4時間に短縮されるんです。
The Shortcutというレビューサイトが「power-drainer(電力消費が激しい)」と警告していましたが、本当にその通り。普段使いでImmersive Audioをオンにしていると、午後には「バッテリー残量20%」という警告が出ます。
結局、僕はImmersive Audioをオフにして使うことがほとんどになりました。音楽鑑賞と集中作業には、通常モードで十分です。
9. 33,258円は高いか? 集中力への投資と考えれば納得できた
価格.com最安で33,258円(Amazonのセール時は28,900円)。
正直、安くはないです。でも、1ヶ月使ってみて、「集中力への投資」と考えれば納得できる価格だと思いました。
カフェでの作業効率が明らかに上がったこと。通勤電車でのストレスが激減したこと。自宅での映画視聴が格段に楽しくなったこと。これらの体験に、3万円の価値はあると感じています。
ただし、これは「僕の使い方」に合っていたから、という前提付きです。
Web会議がメインの人には、間違いなく向きません。1日8時間以上連続使用したい人にも不向き。小柄な耳の人には物理的に合わない可能性もある。
でも、騒がしい場所で音楽を聴きながら集中したい人、飛行機や新幹線での移動が多い人には、間違いなく最高の選択肢です。
TechGearLabが「仕事での集中力と生産性が向上した」と報告していましたが、僕も全く同じ体験をしました。この「集中できる環境を自分で作れる」という価値に、3万円は決して高くないと思います。
10. 最終的な結論:「場所を選ぶ最強イヤホン」として、85点
1ヶ月使い倒した結論として、このイヤホンに85点をつけます。
100点にならなかった理由は、明確です。バッテリー6時間、通話品質の弱さ、装着感の大きさ。この3点が改善されれば、間違いなく100点でした。
でも、ノイズキャンセリング性能だけで言えば、文句なしに100点です。いや、120点かもしれない。それくらい、静寂の体験は衝撃的でした。
こんな人には全力でお勧めします:
- カフェやコワーキングスペースで作業することが多い
- 通勤電車や飛行機での移動が多い
- 音楽鑑賞が好きで、没入感を求めている
- 6時間のバッテリーで十分(1日の使用が5〜6時間以内)
- Androidユーザー(aptX Adaptiveの恩恵を受けられる)
逆に、こんな人にはお勧めしません:
- Web会議や電話がメイン(通話品質重視ならAirPods Pro 2)
- 1日8時間以上連続で使いたい(バッテリー不足)
- 耳が小さめ(物理的に合わない可能性)
- ランニングで使いたい(ドスン問題)
- iPhoneユーザー(AirPods Pro 2の方が統合性高い)
僕自身、このイヤホンを買って後悔はしていません。でも、万人向けではないことも理解しています。
自分の使い方を考えて、「騒がしい場所での集中」を最優先するなら、間違いなく買いです。逆に、「通話品質」や「バッテリー持続時間」を最優先するなら、他の選択肢を検討した方がいい。
あなたの優先順位は、どちらですか?