iPhoneを充電しようとしたときに▼のように「充電はできません。Lightningコネクタで液体が検出されました」という警告画面が出たことはありませんか?
この警告なのですが、実際にiPhoneが濡れている場合と、濡れていないのにも関わらず出る場合もあります。
なんにしてもいきなりこんな警告が出たら焦りますよね。
そこで今回はこの「液体が検出されました」の警告が出たときの対処法をどこよりも詳しく解説していきます。
ちなみに「液体が検出されました」の警告ですが、Type-C端子に変更されたiPhone15でも表示されることがあります。
iPhoneで「液体が検出されました」が出た時の対処法
この警告メッセージが出るということは、iPhoneの本体や充電ケーブルが濡れていることが原因です。
*濡れていない場合の対処法はのちほどご説明します。
なのでまずはiPhoneを乾燥させる必要がありますが、誤った対策をすると故障の原因となりますので、慎重におこないましょう。
iPhoneの本体を乾燥させる方法
まずは水分でiPhoneがショートしないように、電源をオフにします。
iPhoneのカバーや充電ケーブルなどのアクセサリー類は全部外しましょう。
糸くずなどの出にくいペーパータオルなどでiPhone全体を拭き取ります。
充電のコネクタ部分は柔らかい布などで拭き取ります。
もちろん充電ケーブルが濡れている場合も乾燥したタオルなどで水分を拭き取ってください。
一通り水分を拭き取ったら、風通しの良い場所で30分以上自然乾燥させます。
全く風の通りのないような場所の場合、遠扇風機の風を送ってみてもいいと思いますが、
直接強い風などを当てないでください。
30分以上経ったらiPhoneを再起動し、充電ケーブルをさしてみてください。警告が出なければOKです。
もしこれでもまだ警告が表示される場合は最大24時間、乾燥させてください。
iPhoneを乾燥させる際にやってはいけないこと
ドライヤーの熱風を当てる
急いで乾かそうとしてドライヤーを当てる人がいますが、iPhoneはそもそも精密機械なのでいきなり熱風を当てること自体NGな行為です。
余計に故障する確率が高くなってしまうので、やめましょう。
コネクタ部分に綿棒を突っ込む
これはiPhoneの掃除をするときにもやる人が多いのですが、コネクタ部分に綿棒を入れると端子を破損させたり、綿棒の繊維が内部に残ってしまう恐れがあるのでやめておきましょう。
ティッシュを補足してグリグリやるのもあまりよくないのですが、コネクタ部分の水分を取るために軽く当てて吸収するくらいなら大丈夫かと思います。
iPhoneを触って水分を出そうとする
iPhoneを振って水分を出そうとする人もいますが、逆に内部に入り込むこともあるのでやめましょう。
お米と一緒に保存する
一時期、iPhoneが水没したらお米の中に入れて水分を取り除くみたいな方法をどこかで紹介されて話題になりましたが、これはAppleの公式でもやめてくれとアナウンスがありました。
お米の小さな欠片などがコネクタ部分に入り込んで損傷する恐れもあるので、やめましょう。
24時間経過しても警告が表示される場合の対処法
24時間乾燥させても「液体が検出されました」の警告が表示される場合は故障している可能性が大きいので、素直にAppleサポートに問い合わせてください。
iPhoneが水没した場合のおおよその修理料金
Appleに修理を依頼した場合の料金なのですが「AppleCare+」に加入しているかどうかでだいぶ変わります。
「AppleCare+」に加入している場合の水没の修理料金はおおよそ12,900円くらいですが、もし加入していない場合は50,000~100,000円くらいかかります。修理料金はiPhoneのバージョンによっても変わってきます。
iPhoneは購入後1年間のメーカー保証が付いてきますが、これは通常利用の範囲内の自然故障が対象なので、水没などは基本的に対象外です。
AppleCare+に加入していないで、もっと安く修理を頼みたいなら民間の修理業者に頼むのも一つの手ですが、その場合は総務省登録業者を選びましょう。
業者 | 即日対応 | 料金 |
---|---|---|
アイサポ | 〇 | 4,980円~ |
iCracked | 〇 | 3,850円~ |
スマホスピタル | 〇 | 4,980円~ |
「緊急時につき無視」を選択した場合
「液体が検出されました」の警告画面にある「緊急時につき無視」を選択した場合ですが、濡れた状態で強制的に充電をするわけですから、ショートの危険があります。
基盤がショートするともはやジ・エンドの場合が多いので、基本的にはやめておいたほうがいいです。
なにもしなければコネクタ部分の故障だけで済んでいたものが、基盤も故障ということになってしまいかねません。
また、同じ用にQiやMagSafeなどでのワイヤレス充電もやめたほうがいいでしょう。
とにかくこの表示が出ているときに、無理に充電しようとしないでください。
濡れいていないのにiPhoneで「液体が検出されました」が出た時の対処法
iPhoneや充電ケーブルなどが全く濡れていないのに「液体が検出されました」の警告表示が出ることがまれに出ることがあるのですが、これは安い充電ケーブルを使用していることが原因になっていることがほとんどです。
100均やAmazonなどで売られている凄い安いケーブルを使っている場合ですね。
なので、濡れていないのに「液体が検出されました」の警告が出る場合は、Appleの純正ケーブルやMFi認証された充電ケーブルを使用してください。
MFi認証とはAppleが定めた性能基準を満たしたサードパーティ製の製品になります。
なので、MFi認証を受けてない充電ケーブルはそもそもApple社の性能基準は満たしていないことになります。
だから安いわけなんですが、正直粗悪品も多いので、純正もしくはMFi認証のケーブルを使いましょう。
ただし、Amazonで売られている中華製の充電ケーブルでは、MFI認証と謳っておきながら認証されていないものもあります。なので、MFi認証となっているのにやたら安いケーブルは避けてください。
基本的には有名なメーカーのものを購入するようにしましょう。
Anker製品とかなら大丈夫です。
また、ダイソーにはMFi認証された充電ケーブルも800円で売っています。
ダイソーには100円のケーブルも売られていますが、できればMFi認証ケーブルを購入するようにしてください。
また、まれにですが、コネクタ部分にゴミが入ってこのような警告表示が出る場合もあるようです。
なので、コネクタ部分を確認してなにかゴミなどが入っていないか確認してみてください。もしなにかあれば慎重に取り出してください。
濡れていない、ケーブルを変えてもダメだという場合は、最終手段として初期化するという手もあります。
初期化する前には必ずバックアップを取っておきましょう。
ただし、濡れていない場合でも念の為30分ほど自然乾燥はしてください。
濡れていないように見えて濡れている場合も
濡れていない場合の対処法をご紹介しましたが、濡れていないように見えて実は濡れている場合もあります。
雨がふっている時
小雨が降っているときなどは傘もささないでiPhoneを触る人もいるかも知れませんが、そのときにコネクタ部分が濡れてしまっている場合もあります。
また、雨の日は傘をさしている手も濡れていることが多いので、それでiPhoneを触ってしまって濡れる場合もあります。
湿度や結露
湿度が高い場所や結露が発生するような場所にiPhoneを置いておくとそれが原因で濡れてしまうこともあります。
手を洗ったあとにちゃんと拭いていない
手を洗ったあとにちゃんと拭かないでiPhoneを触ってしまった場合、それでコネクタ部分が濡れてしまうこともありえます。
なので、濡れていないだろうと思っても「液体が検出されました」の警告が出た場合は念の為コネクタ部分や充電ケーブルが濡れていないか、必ず確認しましょう。
まとめ
今回はiPhoneで「液体が検出されました」が出た時の対処法をご紹介しましたが、iPhoneが水没してこの警告が出た場合は、とにかくすぐに自然乾燥をさせること。それでダメならAppleのサポートか修理業者に相談してください。
濡れていないのにiPhoneで「液体が検出されました」が出た場合はケーブルが原因のパターンが多いので、純正のケーブルかもしくはMFi認証されたケーブルに変えてみてください。
それでもだめな場合はコネクタ部分などが濡れている場合もあるので、乾燥させましょう。
何をしてもだめな場合はもうできることはないので、素直にAppleのサポートか修理業者に相談してみましょう。
今回は以上になります。
なにかご質問がありましたら、お問い合わせフォームからお気軽にどうぞ!