iPhoneを急速充電したい場合、USB PD(USB Power Delivery)に対応したモバイルバッテリーで充電するのが一番速い方法です。
PDとは1ポートあたり、最大100W の出力に対応したUSBの規格になり、スマホだけではなくMacBookなどのノートPCにも充電することが可能です。
当然ながら供給電力が大きいほうが速く充電できるわけです。
「う~ん、よくわからないやって」方はとにかく急速充電をしたいならこれからは「PD対応」の製品を購入するようにしましょう。
そこで今回はPDを使用する上での注意点とPD対応のおすすめモバイルバッテリー10選を、バッテリー容量ごとにご紹介します。
とりあえず迷ったらこの中から選んで頂ければ間違いありません。
PD対応モバイルバッテリーを購入する前の注意点
スマホがPDに対応している必要がある
PD対応モバイルバッテリーを購入しても、スマホがPDに対応していなければPDでの急速充電はできません。
*充電できないというわけではありません。
iPhoneの場合はiPhone8以降ならPD充電に対応しています。
AndroidやノートPCでもPD対応モデルがありますので、メーカーのサイトなどで確認してみてください。
PD対応のケーブルが必要
PDで急速充電するためには、スマホとバッテリーがPDに対応しているほかに、ケーブルもPDに対応した製品でなければいけません。
意外とこれを見落としている方が多いので、気をつけましょう。
iPhoneに対応するPD対応ケーブルでは「Anker PowerLine II USB-C & ライトニング ケーブル」が価格や性能面でみても一番オススメです。Apple MFi認証もちゃんと取得しています。確かHIKAKINさんもオススメしてたような(笑)
PD対応の充電アダプタが必要
もし自宅でスマホをPD充電したい場合は、USB充電アダプタもPD対応製品にする必要がります。
また、PD対応のモバイルバッテリーはPDによる高速充電も可能なので、PD対応アダプタがない場合は購入しておきましょう。
バッテリー容量 10000mAhクラス
バッテリー容量が10000mAhあると、iPhone XSに約3回、iPad Proに約1回充電が可能です。外で1日使うくらいなら十分な容量です。
Anker PowerCore 10000 PD
もはやモバイルバッテリーの絶対王者のようなメーカーになりつつAnker。
そのAnkerの「PowerCore 10000 PD」です。
10000mAhクラスでPD対応のモバイルバッテリーの中では世界最小最軽量クラス(約192g)のモデルになるので、持ち運ぶときも邪魔になりません。デカくて重いとそれだけで持っていくの面倒くさくなりますからね。
PD対応のUSBポートのほかに、PowerIQを搭載したUSB-Aポートがあるので、2台同時充電が可能です。
PowerIQとは接続されたデバイスに応じて最適な電流で充電してくれるAnker独自の技術です。CheeroのAuto-ICと同じようなものです。
PDの入出力は最大18Wです。今回ご紹介する10000mAhクラスのモバイルバッテリーはどれもPD18Wですが、iPhoneの場合、18Wが最大上限になるので、18W以上あれば最速で充電できます。
モバイルバッテリー自体の充電も約3.5時間でフル充電可能です。
若干ほかのモバイルバッテリーよりも高いですが、サイズもコンパクトで持ち運びもしやすくPowerIQも搭載されていますので、迷っているならこれを選んでおけば間違いはないでしょう。Ankerは18ヶ月の保証もありますしね。
*現在は次にご紹介する後継機のAnker PowerCore 10000 PD Reduxがメイン商品となっていますので、Anker PowerCore 10000 PDはAmazonなどでは手に入らないかもしれません。
製品名 | PowerCore 10000 PD(A1235011) |
サイズ | 約114 x 52 x 25 mm |
重量 | 約192g |
PD入力 | 5V=3A, 9V=2A, 15V=1.2A |
PD出力 | 5V=3A, 9V=2A, 15V=1.2A |
PowerIQ出力 | 5V=2A 合計最大出力:28W |
保証期間 | 18ヶ月 |
Anker PowerCore 10000 PD Redux
PowerCore 10000 PDをさらにコンパクトにしたモデルになります。
他の性能はPowerCore 10000 PDとほとんど変わらないのですが、Anker PowerCore 10000 PD Reduxは合計最大出力が18Wとなっています。
なので2台同時充電しかときにPowerCore 10000 PDよりも充電時間が長くかかることになります。
iPhoneを1台だけしか充電しないのなら問題ないのですが、USB-Aも使って2台同時充電したい場合は注意してください。
*現在、Ankerの10000mAhクラスのモバイルバッテリーではこちらはメイン商品となっています。
製品名 | PowerCore 10000 PD Redux |
サイズ | 約106 x 52 x 25 mm |
重量 | 約192g |
PD入力 | 5V=3A, 9V=2A, 15V=1.2A |
PD出力 | 5V=3A, 9V=2A, 15V=1.2A |
PowerIQ出力 | 5V=2A 合計最大出力:18W |
保証期間 | 18ヶ月 |
cheero Power Plus 5
最近モバイルバッテリーの分野でメキメキと頭角を現してきているcheero。
モバイルバッテリーって中国製などが多いのですが、cheeroは日本のメーカーでかなり厳しい基準の品質テストをおこなっています。
モバイルバッテリーの発熱事故とかたまにニュースで見ますので、安心して使用できるのは良いですよね。
cheeroのPower Plus 5もAnker PowerCore 10000 PD Reduxに負けないくらいの最小最軽量クラスのモバイルバッテリーになります。
手のひらにすっぽり入るサイズで重量も約204gしかありません。
また、バッテリー残量もデジタル表示されますので、簡単に確認できます。
cheero Power Plus 5には接続デバイスを自動識別して最適な電流で充電するAuto-ICというcheeroの独自技術が搭載されています。先ほど紹介したAnkerのPowerIQのようなものですね。
PD対応ポートとUSB-Aの2ポートありますので、2台同時充電も可能です。
実際私も愛用していますが、コンパクトでアルミボディのカッコいいデザインが気に入っています。
製品名 | cheero Power Plus 5 10000mAh with Power Delivery 18W(CHE-101) |
サイズ | 約 46 × 98 × 24 mm |
重量 | 約 205 g |
PD入力 | 5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A |
PD出力 | 5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A |
USB-A出力 | 5V=2A 合計最大出力:18W |
保証期間 | 1年間 |
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RAVPower 10000mAh PD対応 RP-PB186
Ankerと同じくモバイルバッテリーでは人気のメーカーな「RAVPower モバイルバッテリー 10000mAh PD対応」です。
RAVPower 10000mAh PD対応 RP-PB186は最大29Wの出力に対応しています。
ただし、iPhoneの場合は現状18Wでの充電が最大上限なので、29Wで充電されるわけではなく、あくまで18Wになります。
それでも、2台同時出力の場合はPDが18W、USB-Aが11Wの高出力で充電が可能になります。
10000mAhクラスのモバイルバッテリーで29Wの高出力に対応しているモデルはあまりないので、iPhoneのほかにもAndroidを同時充電したい場合などは重宝します。
またRAVPower 10000mAh PD対応 RP-PB186は製品登録をすると保証期間が最大30ヶ月になります。あまり知られていないのですがRAVPowerの製品は登録しておくと保証期間が伸びますので、ぜひ製品登録をしておいてください。
製品名 | RP-PB186 |
サイズ | 約 111 x 51 x 25 mm |
重量 | 約 187 g |
PD入力 | 5V/3A, 9V/3A, 12V/2A, 14.5V/2A |
PD出力 | 5V/3A, 9V/3A, 12V/2A, 14.5V/2A |
USB-A出力 | 5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A 合計最大出力:29W |
保証期間 | 製品登録後最大30ヶ月 |
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Aukey PowerBank PB-Y22
PD対応のモバイルバッテリーって、充電もPDからおこなうのが普通なので入力ポートはPDの出力ポート一緒の場合が多いのですが、Aukey PowerBank PB-Y22はPDのほかにMicroUSBとLightningにも対応しています。
2台同時充電可能ですが、最大合計出力は18Wになっています。
価格を考えるとバランスの良いモデルですが、若干サイズが重いのが残念なポイントです。数十グラムの範囲内ですけどね。
製品名 | Aukey PowerBank PB-Y22 |
サイズ | 約107 x 69 x 24mm |
重量 | 235g |
PD入力 | 5V 3A, 9V 2A |
PD出力 | 5V 3A, 9V 2A, 12V 1.5A |
PowerIQ出力 | 5V–6.5V 3A, 6.5V–9V 2A, 9V–12V 1.5A 合計最大出力:18W |
保証期間 | 2年間 |
NOVOO 10000mAh Type-C PD 18W モバイルバッテリー
10000mAhのPD対応モバイルバッテリーながらAmazonでは2,000円以下という驚異の価格で売られています。
この価格ながら3ポート同時出力に対応し、バッテリー残量もデジタルで表示されます。またスマートチャージ機能搭載でデバイスに応じて出力調整もしてくれます。
薄さも約16mmと持ち運びにも便利です。
あまり聞いたことのないメーカーではありますが、PSE認証されていますし12ヶ月の保証もありますので、あまりお金をかけたくない場合にはオススメです。
製品名 | NOVOO 10000mAh Type-C 18W Power Delivery |
サイズ | 約72 × 16.2 × 145.5㎜ |
重量 | 約235g |
PD入力 | DC 5V 2A / 9V 2A |
PD出力 | DC 5V 3A / 9V 2A / 12V 1.5A |
USB-A出力 | 出力1:DC 5V 3A / 9V 2A / 12V 出力2:DC 5V / 最大2.4A 合計最大出力:18W |
保証期間 | 1年間 |
AideaZ Origin Air 10000
ワイヤレス充電にも対応したAideaZの「Origin Air 10000」です。
私はcheeroのワイヤレス充電モバイルバッテリー「Energy Plus mini Wireless 4400mAh」を使用していますが、ワイヤレス充電できるモバイルバッテリーって本当に楽なんですよね。置いとけば良いので。
AideaZ Origin Air 10000はPD充電にもワイヤレス充電にも対応しているスグレモノですが、ワイヤレス充電に関しては5V1Aなので充電速度は遅いです。ただ、あまり充電に急いでいない時はやはりワイヤレス充電できるのは便利ですよ。
またバッテリー残量がデジタル表示なのも良いですね。
3,000円台と価格も安くコスパに優れたモバイルバッテリーです。
製品名 | AideaZ Origin Air 10000 |
サイズ | 約105 x 62 x 24mm |
重量 | 約212g |
PD入力 | 9V/2.0A |
PD出力 | 9-12V/1.5A |
USB-A出力 | 5-6V/3A 合計最大出力:18W |
ワイヤレス出力 | 5W |
保証期間 | 18ヶ月 |
バッテリー容量 20000mAhクラス
バッテリー容量 が20000mAhクラスになるとMacBookも1回フル充電できるほどの容量になります。
外でガンガンモバイル機器を使い倒す人は、ひとつ持っておくと安心です。
Anker PowerCore+ 19000 PD
最大27WのPD出力に対応してるほか、最大15W出力のPowerIQ 2.0ポートと最大10W出力のPowerIQポートを搭載しているので、3台同時に急速充電が可能です。
また、価格が1万円以上で少し高いのですが、30W PD対応USB-C急速充電器とUSB-C&USB-Cケーブルも同梱されていますので、別途購入する必要はありません。
USBハブモードも搭載しているので、ノートPCと周辺機器をPowerCore+ 19000 PDを介して接続可能です。
予算が許すのであれば、選んで間違いのないモバイルバッテリーです。
製品名 | Anker PowerCore+ 19000 PD |
サイズ | 約16.9 x 7.7 x 2.2 cm |
重量 | 約426 g |
PD入力 | 5V / 3A、9V / 3A、15V / 2A、20V / 1.5A |
PD出力 | 5V / 3A、9V / 3A、15V / 1.8A、20V / 1.35A |
PowerIQ2.0 出力 | 5V / 3A、9V / 1.6A |
PowerIQ 出力 | 5V / 2A |
保証期間 | 18ヶ月 |
Anker PowerCore Speed 20000 PD
Anker PowerCore+ 19000 PDは3台同時接続やUSBハブ機能などを搭載していましたが、Anker PowerCore Speed 20000 PDはPDとUSB-Aポートの2つを備えたシンプルなモデルになっています。
その分価格も3,000円ほど安くなっています。
Anker PowerCore Speed 20000 PDも急速充電器を付属した製品ですので、別途購入の必要はありません。
USBハブ機能などを特に必要としない場合はAnker PowerCore Speed 20000 PDで十分かもしれませんが、PDの最大出力が22.5Wになっていますので注意してください。
製品名 | Anker PowerCore Speed 20000 PD |
サイズ | 約168 x 62 x 22mm |
重量 | 約360g |
PD入力 | 5V = 3A, 9V = 3A, 15V = 2A, 20V = 1.5A |
PD出力 | 5V = 3A, 9V = 2.6A, 15V = 1.6A, 20V = 1.1A 最大出力22.5W |
PowerIQ出力 | 5V=2A |
保証期間 | 18ヶ月 |
RAVPower 20100mAh RP-PB059
最大30WのPD出力対応で価格も6,000円台とコスパに優れたモバイルバッテリーです。
iSmart2.0USBポートも2つ搭載しています。
RAVPower 20100mAh RP-PB059もAnker PowerCore+ 19000 PDと同じくUSBハブとして使用することも可能です。
Anker PowerCore+ 19000 PDと違ってUSB充電器は付属しませんが、6,000円台でこの機能を考えるとかなり安くてコスパ最高のモデルです。重さもAnkerより50g軽くなっています。
Ankerが高いな~と思ったらRAVPower 20100mAh RP-PB059をオススメします。
製品名 | RAVPower 20100mAh RP-PB059 |
サイズ | 約17.2 x 2 x 8 cm |
重量 | 約372 g |
PD入力 | 5V=3A, 9V=2A, 15V=1.2A |
USB-A | 5V/2A |
保証期間 | 製品登録後30ヶ月 |
ベルキン(Belkin)Boost Charge F7U063BTBLK-A
Appleと関係の深いベルキンの「Boost Charge F7U063BTBLK-A」です。
Apple Storeでもベルキンの製品が売られているくらいなので、iPhoneとの相性は抜群です。
30W対応のPD出力と最大12WのUSB-Aポートを搭載し、2台同時充電が可能です。
正直ほかのモバイルバッテリーと比べると機能的には地味ですが、Appleと結びつきが強いので、安定性や信頼性を求めるならアリだと思います。
製品名 | Boost Charge F7U063BTBLK-A |
サイズ | 約2.3 x 77.6 x 15.5 cm |
重量 | 約394g |
PD入出力 | 最大30W |
保証期間 | 18ヶ月 |
まとめ
今回は「iPhoneを急速充電できるPD対応おすすめモバイルバッテリー10選!」をご紹介しました。
モバイルバッテリーといえばAnker製品ですが、最近はちょっと値段が高くなってきているのが残念です。まあその分実際に安定もしているんですけどね。
予算を多めに取れるのでしたら、Anker製品を購入しておけば間違いないですが、もしコスパを求めるのでしたらcheeroやRAVPowerがオススメです。
なにかわからないことがあれば、お問い合わせフォームよりご相談ください。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。