先日auの大規模障害によりモバイルデータ通信と通話ができなくなったのは記憶に新しいところですよね。
人間が管理している以上、システム障害というのはどの分野でも起こりえますし、100%防ぐなんてことはなかなか難しいです。
そんなときに個人で備えておける方法といえば、メイン回線とは別に緊急用のサブ回線を持つことです。
テレビか何かでスマホの専門家が「対応策としてはサブ回線を持つこと」と発言したら、なぜか「現実的ではない」という批判的な意見が多かったとのことです。
これは理解できないのですが、個人としてやれる対策として一番現実的なのはサブ回線を持つことです。これ以外に対応策なんてありません。
また現実的でないと言っている人は、サブ回線を持つと出費がかなり増えると思っているのかもしれませんが、今は月額数百円で運用することも出来ます。というかpovo2.0なら0円ですし。
なんならメイン回線を一度見直してサブ回線と併用すれば、月々の出費は今より抑えられるかもしれません。
そんなわけで今回は今使っているメイン回線別にオススメのサブ回線(eSIM)をご紹介します。
物理SIMではなくすべてeSIMになります。
これを見ればどの回線に申し込めばいいかわかりますので、是非参考にしてみてください。
サブ回線選びの大前提
サブ回線というのはメインの回線が障害などで使用できなくなったときの緊急用の回線ということになるので、当たり前ですが、メイン回線とは別の通信キャリアにしなければ意味がありません。
例えばメイン回線がドコモの場合、サブ回線はau、ソフトバンク、楽天モバイルにする必要があります。
eSIM対応機種と契約時の最重要注意点
eSIMとは物理SIMと違ってあらかじめスマホに埋め込まれているもので、そこに携帯会社からオンラインで契約情報などが書き込まれます。
今まではSIMカードをスマホに挿し込んで使用するという事が多かったと思うのですが、そういう手間もかかりません。
もちろんeSIMを使用するにはeSIMに対応したスマホが必要です。
iPhoneならiPhoneXS、iPhoneXR以降の機種、Androidは最近の機種なら対応しているものが多いですが、安いものだと未対応のものもあるので、必ず事前に確認しておいてください。
eSIM契約したけどスマホが対応していないなんてことになったら泣くに泣けないので...
また、iPhoneは「APN構成プロファイル」というものが1つしか利用できません。
なので現在契約しているモバイルデータ通信が「APN構成プロファイル」が必要なもので、契約するeSIMも「APN構成プロファイル」が必要な場合はどちらかが利用できなくなります。
APN構成プロファイルが必要なのはMVNOがほとんどですが、eSIMを契約する場合はメイン回線の構成プロファイルがどうなっているのか、契約したいeSIMに構成プロファイルが必要なのかどうか、必ず確認してください。
メイン回線別サブ回線(eSIM)候補一覧
eSIMをサブ回線にしてできるだけ安いプランにする場合の候補になります。
メイン回線
|
サブ回線候補
|
ドコモ
|
|
au
|
|
ソフトバンク
|
|
楽天モバイル
|
*楽天モバイルはパートナー回線エリアがauなので、パートナー回線エリアをよく利用する人はpovo2.0はやめましょう。
UQモバイルとY!mobileは月額料金があまり安くありませんが、光回線とセットで申し込むとかなり安くなったりするので、一応入れてあります。
メイン回線がドコモの場合のおすすめサブ回線
メイン回線がドコモの場合はpovo2.0一択です。
povo2.0は0円で運用できますので、サブ回線を完全に緊急用と割り切るならこれほどサブ回線に適しているものはありません。
povo2.0はトッピングと言われる料金体系で、必要なときにあとからプランを自分で選択できます。
使わなければ0円で運用できますし、いざ使うときも国内通話は30秒22円、データ通信も1GB390円で利用できます。
それに事務手数料とかもかかりません。
とにかく安く、緊急時に使えればいいというのならpovo2.0で決まりです。
メイン回線がKDDIの場合のおすすめサブ回線
メイン回線がauの場合でとにかく安くサブ回線を運用したいなら、日本通信の合理的シンプル290プラン(ドコモ回線)でしょう。
日本通信の合理的シンプル290プランは月額290円でデータ通信が1GB付き、通話料も30秒11円で利用できます。
音声通話SIMが月額290円で運用できるのは驚きです。
1GBのデータ通信もあるので、メイン回線のほうで通信制限がかかってしまっても、とりあえず代用できます。少ないですがLINEとかなら問題ないです。
ただし、日本通信の合理的シンプル290プランのeSIMはAPN構成プロファイルが必要なので、メイン回線でAPN構成プロファイルを利用している場合は使えませんので注意してください。
また、合理的シンプル290プランはAndroid端末は動作保証対象外です。
なのでAndroid端末の人はドコモ回線のLinksMateがオススメ。
月額517円で音声通話とデータ100MBまで使えます。
「LinksMate」ってあんまり聞かないなって人もいるかも知れませんが、対象のゲームと連携すると特典がもらえたりするので、ゲーマーには地味に人気があります(笑)
iPhoneでメイン回線に構成プロファイルを利用している場合、合理的シンプル290プランとLinksMateは使えません。
その場合はLINEMOのミニプランが安いです。月額990円でデータ3GBまで使えます。またキャンペーン中で半年間実質0円で運用できますよ。
少しややこしくなってしまいましたが、iPhoneでメイン回線に構成プロファイルを使っていないなら合理的シンプル290プラン、構成プロファイルを利用しているならLINEMOになります。
Androidの場合はLinksMateがオススメです。
メイン回線がソフトバンクの場合のおすすめサブ回線
メイン回線がソフトバンクの場合はこちらもpovo2.0がオススメ。
理由は同じく使わないときは0円で運用できるからです。
緊急時のサブ回線として選ぶならpovo2.0で問題ありません。
メイン回線が楽天モバイルの場合のおすすめサブ回線
メイン回線が楽天モバイルの場合、こちらもpovo2.0といいたいところなのですが、楽天モバイルはパートナー回線でauの回線を使っています。
今は全国的にほとんど楽天モバイルの自社回線となっていますが、一部パートナー回線エリアの地域もあります。
なので、ご自身の地域がパートナー回線エリアの場合はpovo2.0ではなく、こちらも日本通信の合理的シンプル290プラン(ドコモ回線)がオススメです。
パートナー回線エリアはほとんど利用しないのであればpovo2.0で大丈夫だと思います。
結論
メイン回線がドコモ、ソフトバンク、楽天モバイルならpovo2.0、メイン回線がauなら日本通信の合理的シンプル290プランかLinksMateという結論になりました。
povo2.0なら使わなければ月額0円ですし、合理的シンプル290プランなら月額290円で運用できます。
「サブ回線欲しいけどお金かかるよな~」って思っていた人もいるかも知れませんが、これくらいなら全然OKじゃないですか?
手続きもeSIMならすぐに終わります。
何かあってからでは遅いので、是非検討してみてください。
eSIMの場合、構成プロファイルとかわかりにくいので、もしわからないことがありましたら、お問い合わせフォームからどうぞ!